全国のメガネ店さんに提言


憎むべき無責任商法である、サングラスやメガネの通販を、これ以上蔓延させないために、
全国のまじめで技術の良いメガネ店さんにお願いがあります。

他店購入のサングラスや枠をフィッティング調整に持ち込まれた場合、
「親切にしておけば次は当店で何か買ってもらえるだろう」
という気持ちで安易に無料で調整などをしますと、
その後またそのユーザーは、
通販や、技術のまずい安売り店などで買われることになる可能性が大いにあります。

他店購入のものでも親切に調整してあげれば、次には自店で買ってもらえるだろうと思って、つい無料調整をしてしまいがちですが、それは通販業者の「思うツボ」なのです。

そういう安易な無料調整が、
結果として、通販業者や調整技術の下手な店(安売り店に多い)を助けることに繋がるのです。

ですので、自店で販売したものではないサングラスやメガネの調整を依頼された場合には、次のような手順で対応していただくのがよいのではないでしょうか。


1)
「お求めになったお店へはご相談になりましたか?」と聞く。
 通販で購入したものではなく他店での購入であり、そこへ行くのがさほど難しくない状況なら、次のAまたはBのように言う。
 A「販売代金にはフッティングやアフターケアーの代金も含まれています。ですからフィッティングやアフターケアーの責任は第一に販売された店にありますから、その店で相談してください。そこへ行っても解決しないのでしたら、また当店へおこしください」
と言う。それで、ユーザーが引き下がればそれでよしとする。
B「当店では他店様でご販売のものに手を出しておかしなことになったら責任をとれませんので、当店で販売させていただいたものにだけフィッティングや調整をさせていただくことにしています」
と言って断る。

2)
「ここで何とかして!」と言われた場合。
通販で買ったので、とか、買った店が遠いので、とか、人にもらったので買った店はわからない、とかの何らかの理由で、
「買った店へは行けないので、ここで何とかして!」
と言われたらどうするか……。
この場合、1)でのBの答えでもよいが、あくまで突っぱねるわけにもいかないなと思えば、まず
 「お客さまはお勤め先かご自宅がこの近くのかたですか」
と尋ねる。
「違う」
というのであれば、
「ご自宅かお勤め先の近くのお店へ行かれるのがいいです。一度では解決しないこともありますから」
と言う。
 それで「ここの近くに住んでいる」とか「会社がこの近くなので」
とかいうことであれば、
「サングラス(あるいはメガネ)はアフターケアーが大事ですので、買った後で行きにくい店ではお求めにならない方がよいです」
ということと
「サングラスやメガネを買う時にはフィッティングをしてもらって納得できてからお金を払うのがよいのです。ですから通販は論外です」
ということを言って、次に、枠と顔の具合を見て、
「これは調整ではうまくいかない」
と思ったら、理由も言って断る。
 一応は調整はできそうだと思えば、下記の3点を言う。

 1)調整により不足の事態が起っても責任はとれません。枠の変形が戻らないとか、メッキはがれとか、傷とかが生じても責任はとれません。

 2)調整により、調整前の状態よりもましにはなるでしょうけれど、必ず十分にご満足がいくとは限りません。

 3)調整はできるかぎりやらせていただきますが、それでも、必ずご満足度いくとは限りません。でも、かかった手間については料金をいただきます。大体2000円くらいまでです。なにか部品を使った場合には部品代が別に要ります。


それでも「調整をしてください」とおっしゃれば調整をしてさしあげればよいわけです。

それから、通販でよく販売されているメーカーの商品は、なるべくなら仕入れないのが賢明だと私は思います。

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