強度近視メガネでもレンズの価格はおさえる


強度近視のレンズ価格は必ず高くなる?

強度近視の人のメガネに使うレンズ、と聞けば必ず、

「高屈折率レンズ」
「非球面レンズ」

反応してしまうかたが多いようです。
(パブロフの犬のような条件反射と化している……)

しかし、眼鏡士の私が「お客様の立場」に立つとしますと、
「ん?ちょっと待てよ…」とハタと気にかかるわけです。

 たしかに、フレームが大きい場合には、
普通の屈折率のレンズを使った場合と、高屈折率のレンズを使った場合とでは、
レンズの最大厚みにはかなりの違いが出てきます。

しかし、小さめのフレームであれば、その差はさほどでもないのです。

以下に、
右目の中心から左眼の中心までの距離(瞳孔間距離)が66ミリの人が、
楕円形の玉型のフレームで、

(A)58□16 
(B)42□22 
(ウスカルフレームの眼鏡)

の二通りのサイズのものに、レンズを入れる場合の、
(耳側)最大コバ(フチ)厚を、概算で示します。

(Aはレンズの横サイズ58ミリと鼻幅16ミリ、普通の紳士用フレームです)
(Bはレンズの横サイズ42ミリと鼻幅22ミリ、ヨーロッパ風のメガネです)

注・「コバ厚」とは、レンズの横っつらの白っぽいフチの厚みのことです。

(A)の場合のコバ厚(mm)
度数
(D)
屈折率
1.5
屈折率
1.6
屈折率
1.67
-1 3.2 2.5 2.2
-2 4.2 3.3 2.8
-3 6.2 4.3 3.6
-4 7.2 5.5 4.4
-5 7.8 6.7 5.2
-6 9.5 7.8 6.1


(B)の場合のコバ厚(mm)
度数
(D)
屈折率
1.5
屈折率
1.6
屈折率
1.67
-1 2.2 2.0 1.4
-2 2.4 2.2 1.6
-3 2.8 2.5 1.8
-4 3.2 2.7 2.1
-5 3.5 3.1 2.4
-6 3.9 3.3 2.7

これを見ますと、次のようなことがわかります。
・度数が−1D程度の弱いものであれば、
大きいフレームでも小さいフレームでも、あるいは、屈折率の低いものでも高いものでも、
コバ厚にはさほどの違いはない。

・−6Dになった場合、
屈折率1.5のものと1.67のものとのコバ厚の差は、
大きいフレームだと3.4mmとなるが、小さいフレームだと1.2mmとなる。

・大きいフレームだと、
−5Dでは屈折率167のものでも5.2mmの厚さになるが、
同じ度数で小さいフレームだと屈折率15のものでも3.5mmですむ。


これをご覧になれば、
フレームの玉型を小さくすることが、いかにレンズのコバ厚を減らして
薄いレンズに仕上げることに効果をもたらすかということが、よくおわかりになるでしょう。

そうした道理のもとに開発されたのが、
いま当ホームページでおすすめさせていただいている、
ウスカルメガネなのです。

そして、重要なことは、
お客様が選ばれたフレームで、お客様の度数でメガネを作る場合に、
どういう屈折率のレンズを使えば、およそどのくらいの厚さになるか、ということを、事前に知ることです。

その結果、屈折率が高くないレンズでOK、となれば、レンズ価格は低くてすむことになるわけです。


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あまり知られていないことですが、眼鏡店のメガネを作る技術には大きな格差があるのです。

ラーメン屋などと違って、
メガネというものは、一生のうちで、そう何十回も作るものではありませんので、
比べられることが少ないためではないでしょうか。

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