ウスカルサイズの
セルフレーム「ニルバーノ」とは
当方の設計による
オリジナルセルフレーム、
ウスカルサイズのニルバーノが完成しました。
玉型は、ウスカルサイズの 45□22 です。
ウスカルサイズの中では、
比較的にレンズ横幅は長めです。
フロント総横幅は、136ミリです。
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ニルバーノ |
メーカー参考小売価格
\28600(税込)
\26000(税抜) |
ウエリントン型とも、
スクエア型とも言えそうな、
微妙なバランスのデザインを狙(ねら)い、
ウスカルサイズでありながらも
スマートに、シャープに作っています。
今回の「ニルバーノ」は、
かつて当方からリリースした
オリジナル・ウスカルセルフレームの
「クロービス」・「クロービスU」の
デザインを元にし踏襲(とうしゅう)してあります。
フロント上部に「斜めカット」と呼ばれる加工…
よりスマートに見せる細工を施し、
ハイスタイル・セルフレームと呼びうる
偉丈夫(いじょうぶ)に仕上げています。
今回のニルバーノは、
ウスカルセルの「クロービス」「クロービスU」と、
レンズ部分の面積が、
だいたい同じくらいとなっています。
ニルバーノとクロービスでは、
横幅はニルバーノのほうが長く、
上下幅がクロービスのほうが長い……
差し引きして、
レンズ部の面積がだいたい同じ
ということです。
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スタイリッシュなフォルムを実現
(画像のニルバーノは、M59-551 黒 です)
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レンズの面積は、ウスカルセル「クロービス」と、ほぼ同じ
(画像のニルバーノは、M59-551 黒 です)
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レンズ部の面積が
だいたい同じ、
ということは、
レンズを入れたときの「フレーム総重量」が、
ニルバーノとクロービスでは、
ほとんど同じになる
ということです。
遠近両用など、
レンズ上下の視界を重視するなら
クロービスやクロービスUが有利で、
レンズ横幅を少し増やしたいなら、
ニルバーノが有利だということです。
今回のニルバーノは、
腕はシャープにして堅牢なテンプル(腕)パーツ
を使用し、セルフレームの中でも、
セルフレームらしい、生きた伝統美の集約
を、その形状において目指しました。
フレームサイズは 45□22 で、
ウスカルフレームの中では、
比較的にレンズサイズが横に長めです。
ニルバーノ
フレームサイズ
45□22 (フレームPD67)
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クロービスよりも、横が長く縦が短い
(画像のニルバーノは、M59-551 黒 です)
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シャープにして堅牢なテンプルパーツ
(画像のニルバーノは、M59-551 黒 です) |
セルフレームとは、
「アセテート」と呼ばれる、
柔軟性のあるプラスチック系の樹脂素材
を使ったメガネフレーム全般を指します。
「セルフレーム」と呼ばれるフレームの、
正当な最先端の素材は、
アセテートである、
というのが、一般的な考えかと思います。
アセテートの前には、
「セルロイド」と呼ばれる素材が
セルフレームの最先端でしたが、
着火しやすい、管理が難しい、
色とりどりの自由な素材の製造が難しい、
などの理由で、
アセテート素材に、
最先端のセルフレームの座
を明け渡しています。
最近では、ナイロン樹脂などを使った
安価な製品も世の中に新しく出てきていますが、
それらは、アセテートを使用した製品の
代用品として出てきたもの。
『鼻パッドを付け替えできない』
『修理がとても不便』
『磨きがかけられない』
などの大きな欠点を持つのが、
ナイロン樹脂を使用した製品の特徴です。
正当なセルフレーム
(「アセテート」や「セルロイド」など)
と比べると、
職人技による修理・調整の効かない
伝統工芸の要素の少ない工業製品
だ、ということが言えます。
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正当なセルフレームの最先端「アセテート素材」
(画像のニルバーノは、M59-551 黒 です)
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伝統工芸の要素を持つ「セルフレーム」のカテゴリに入る眼鏡
(画像のニルバーノは、M59-551 黒 です) |
今回の「ニルバーノ」は、
5つの色展開により成り立っています。
★黒 (M59-551)
★トープ・二段デミ(灰チャ) (W31955V)
★フランスデミ (3627)
★黒グレーグラデ (TN-0202T)
★ダークカーキクリア (L81178T)
定番とも言える、
売れ筋の色が中心ですが、
挑戦的な要素を含む、
ハイスタイル・カラーも導入しています。
カラーデータ ニルバーノ
●45□22サイズ
カラー |
色品番 |
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・黒 |
M59-551 |
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・トープ・二段デミ(灰チャ) |
W31955V |
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・フランスデミ |
3627 |
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・黒グレーグラデ |
TN-0202T |
SOLD OUT! |
・ダークカーキクリア |
L81178T |
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最初にご紹介の 黒(M59-551)は、
セルフレームの、セルフレームらしさを
最も強く打ち出せる色。
伝統のアセテート樹脂の質感を、
肌で感じられることでしょう。
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「アセテート素材」の黒は、セルフレーム屈指の定番カラー
(画像のニルバーノは、M59-551 黒 です)
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挑戦的な、トープ・二段デミの秘密とは
(画像のニルバーノは、W31955V トープ・二段デミ です)
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フランスデミは、濃いデミブラウン
(画像のニルバーノは、3627 フランスデミ です)
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黒グレーグラデは、下半分がグレークリア
(画像のニルバーノは、TN-0202T 黒グレークリア です)
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ダークカーキクリアは、濃いカーキブラウン
(画像のニルバーノは、L81178T ダークカーキクリア です)
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次のカラーはトープ・二段デミです。(W31955V)
一見すると、ごく普通の茶色マダラです。
ある一定の法則で模様の入った茶色マダラのことを、
色を呼ぶ業界では「デミ」と呼ぶようです。
亀の甲羅(トータス)を思わせる紋様である、
デミと呼ばれる茶色柄は、
伝統的なデザインの眼鏡にも、
若々しくスマートなデザインの眼鏡にもよく合います。
このト−プ・二段デミは、
単なるデミとはひと味ちがいます。
明るいところで見ると、
すこしづつ秘密が見えてきます。
茶色系統のデミは、光を通して陰影を造り、
マダラ模様となっていますが、
よく見ると、
上半分と下半分で、茶色マダラの
濃さが微妙に違うことに気づきます。 なにやら上下中央に、境界線のようなものが……
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一見すると、普通の茶色マダラ系ですが
(画像のニルバーノは、W31955V トープ・二段デミ です)
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明るくすると、すこしづつ秘密が見えてきます。
なにやら上下中央に、境界線のようなものが……
(画像のニルバーノは、W31955V トープ・二段デミ です) |
裏から見ると、
トープと呼ばれる、
ほんのわずかにカーキがかったグレーで、
遮光性の高い(光を通さない)素材を、
裏から貼り付けてあることがわかります。
これによって、
このトープ・二段デミは、上半分は、
「前半分のみ光を通した特殊なデミ」となり、
下半分よりも、光をあまり通さないデミとなっているのです。
下半分から、上半分へと、
濃さを強くしていく、遮光性(ひかりをさえぎる)を
高くしていく模様は、メガネの世界では多いものです。
グラデーションで徐々に濃くしていく方式や、
境界線をもうけてくっきりと分ける方式がありますが、
このトープ・二段デミは、
くっきりと分けてありながら、
分かれ目がくっきり過ぎない
という、新規性のあるグラデーションとなっています。
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裏から見ると、トープと呼ばれるベージュの切り返しが
(画像のニルバーノは、W31955V トープ・二段デミ です)
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下半分のみが、光を通す茶色デミなのです
(画像のニルバーノは、W31955V トープ・二段デミ です) |
次なるカラーは
フランスデミです。
(3627)
さきほどのトープ・二段デミと比べると、
全体的に濃いめのデミブラウンであることがわかります。
安定性の高いデミブラウン一色という、
シンプルな茶色系統の色で、
安定して選ばれていく馴染みやすさを持っています。
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フランスデミは、安定性の高いブラウン
(画像のニルバーノは、3627 フランスデミ です)
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そしてこの色、
黒グレーグラデです。
(TN-0202T)
上半分が黒、
それが下半分にいくにつれて
クリアグレーへと変わっていくという、
先鋭性と伝統性の両方の
中間の性質を持つ色です。
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先鋭性と伝統性の両方の中間の性質を持つ色
(画像のニルバーノは、TN-0202T 黒グレークリア です) |
ダークカーキクリアも、あなどれない色です。
(L81178T)
フロント部分は、ダークカーキ一色の
いさぎよい素材感。
ほんのわずかに光を透過する
濃いサングラスレンズのような色の素材です。
そして腕(テンプル)は、
画像ではわかりにくいですが、
わずかなマダラ流れ模様の入った、
特別にチョイスした色を使用してあります。
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ダークカーキクリアは、
フロントがカーキブラウン一色の素材感
(画像のニルバーノは、L81178T ダークカーキクリア です) |
ニルバーノ 各カラー紹介 |
45□22サイズ |
↑ 黒 (M59-551) |
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トープ・二段デミ (W31955V)
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フランスデミ (3627) |
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黒グレーグラデ (TN-0202T) |
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ダークカーキクリア (L81178T) |
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正面写真 : 岡本 真行 |
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