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通信販売(ネットでの)を、当店がおこなわない理由
メガネのアイトピア 岡本 真行
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メガネのアイトピア  岡本 真行


当店は、サングラスやメガネの通販はおこないません。
そして眼鏡業の他社さんが枠やレンズの
ネット通販をすることに反対の意見です。

(どのくらい反対かと申しますと、
 100点満点中の98点くらいの反対です。
 理由はのちほどお書きします)



その理由は、

理由1. サイズや適性の提案のため
理由2. レンズを入れた際の条件や印象の変化などのご説明

理由3. フィッティング、保証そのほかのため



3つ がネックとなるからです。



理由1. サイズや適性の提案のため
は、わりあいに わかりやすいところで、
「通販だと、サイズが合っていないのに売ってしまい、
 こんなはずじゃなかったと後悔されてしまう可能性がある」
「通販だと、もうすこし丸い雰囲気のフレームだと思っていたが、
 届いてみたら角張っててなんかイヤだ。なんてことがあるかも」

→「キャンセルで返品できるようにする手もあるが、
 わずらわしさや返品の判断に自信が持てないなどの理由で、
 そのままキャンセルをあきらめてしまい不満だけが残る可能性がある」


これだけなら 100点満点中の30点反対くらいで済むのですが、
(地域によっては、通販でしか買えないフレームもあるなど、
 特殊な理由が入ることもありますので)



理由2. レンズを入れた際の条件や印象の変化などのご説明
が次に出てきます。

「自店(アイトピア)でフレームだけ販売し、
 新品で他のメガネ屋さんに持っていきレンズ入れをする人」

「他店(通販も通販でないものも)でフレームだけ購入し、
 使用しない新品のまま自店に持ってきてレンズ入れを依頼する人」


の2種類で考える必要がありますが、
前者はまだ、当店でフォローすることがかなりの程度でできます。
最初に、その人にサイズが合っていると確認もしますし、
現物をその場で確認してのお買い上げですので見た目の齟齬(そご)もなく、
もちろんフィッティングもしてお渡ししますので、
こんなはずじゃなかったという問題はまず出ません。

当店でフレームの通信販売を仮にした場合には
それらフォローができませんので、
まずいとなるわけですが

さらに大きなアドバンテージとして、
「フィッティング性能をはじめとした、
 『調整具としての性能』のよいフレームのみ当店では売っているので、
 非常に問題が起きにくい」

というポイントがあります。

したがって、
「自店(アイトピア)でフレームだけ販売し、
 新品で他のメガネ屋さんに持っていきレンズ入れをする人」
については、当店はたいていの場合で受け入れております。
いつもお世話になっている、地域のメガネ屋さんで、
レンズは入れてもらうことにしているとか、
そういう人がいるケースもありますので。

むろん、あとで何か問題が起こった場合には、
できる限りにおいて対応をいたしております。



理由3. フィッティング、保証そのほかのため

についてですが、

「フィッティング性能をはじめとした、
 『調整具としての性能』のよいフレームのみ当店では売っているので、
 非常に問題が起きにくい」

というのが、どういうことかといいますと、


メガネフレームには、その『性能』に、
いくつかの種類があります。

「メガネは道具である」
との主張をキャッチフレーズとするメガネブランドもありますが、
その性能は、

『ファッション品としての性能』
『工業製品としての性能』

『調整具としての性能』


におおまかに分けられます。

『ファッション品としての性能』
は、見たままですので
あまり注釈の必要もないでしょう。
ファッション雑誌などを通してブランディングがされて、
カリスマ性を帯びているモノさえ、世の中には存在します。

手触り、抱えられ感、丈夫さの信頼感、などは、
ファッション品の性能でもあり、
工業製品の性能でもあり、
調整具としての性能でもある要素ですが、

見た目の美しさ、芸術性、メッセージ性、トレンド感、
などが「ファッション品としての性能」の本体となります。



『工業製品としての性能』
は、おもに丈夫さですが、
よく使う部位が壊れにくく丈夫か? とか、
より長持ちしやすいよう作ってあるか? とか、
手触りや見た目などが信頼性を感じるよう作っているか? というのも含みます。

よく言われる「道具としてのメガネの性能に気を使って製作された…」
というキャッチフレーズや宣伝文句は、
この『工業製品としての性能』の意味合いで
言われていることがほとんどです。



『調整具としての性能』
は、目立たない要素ですが、とても大切です。
交換して使うことがあるパーツは、容易に交換できるようになっているか?
フィッティングで曲げて調整が必要になった場合、調整がしやすいか?
よくフィッティングで曲げを入れる部位は、壊れにくく丈夫か?
壊れて修理したとき、修理の手間がよりかかりにくいか?
といった性能です。

難しいのは、
「交換して使うことがあるパーツは、容易に交換できるようになっているか?」
は、単に、
鼻パッドやネジが劣化したら次のに替えられるかとか、
そういう
新品交換の意味でもあり、
最初は太い先セルが入っているが、細いのを希望されたらそれに交換できるかとか、
そういう
別パーツ交換の意味でもあります。
これら交換性能は、絶対にパーフェクトでないといけないとも限りませんが、
あまりにも低すぎると問題として大きくなってきます。

フィッティングで曲げて調整が必要になった場合、調整がしやすいか?
は、「鼻クリングスの高さや幅の可変域は広いか」とか
「両サイドの智と呼ばれる部分は、曲げによる角度変更が自由度は高いか」とか
「テンプル(腕)は、形状変化をさせて顔への適応がよりうまくできやすいか」とか
「腕の抱えの強さはどのくらいか、強すぎても弱すぎてもまずい」とか
「両腕は、それぞれ高さを変化させる自由度は高いか」というものです。

特に見逃されがちなのが
「腕の抱えの強さはどのくらいか、強すぎても弱すぎてもまずい」
「両腕は、それぞれ高さを変化させる自由度は高いか」です。
入れ得るレンズの重さの範囲によって、
決めるべき腕の抱えの強さは変わりますし、
(レンズが重くなるかもしれないのに、腕の抱えが弱すぎると不具合 になる場合があります)
(これは製造段階で決めないといけませんので、
 一度作られたメガネの腕の抱えの強さは、
 メガネ店の人間にはどうにも変更できないことが多いです)
「かける人→左右の
耳の高さ高いひと普通の人低い人
すべてに合わせて
腕の角度を曲げて変えられることはかなり重要ですし、
「かける人→左右の
耳の高さが違う人」がたまにいまして、
そういう人の場合は右を高く、左を低くなど
腕の高さを
それぞれ別々に最適に合わせることが大切です。


やっかいな問題として、
たまに「性能と性能でケンカになる」ことがあります。

ファッション性をとことん追及すると、
「よく使う部位が壊れにくく丈夫」という『工業製品としての性能』や、
「交換が容易な部品を使っているか」という『調整具としての性能』が、
犠牲にされてしまうことがあり、
そのことを気にしている現場の眼鏡士がいるとそのデザイナーさんに知れたら、
「そんなことばっかり言ってたら良いデザインができなくなるじゃないか」
と怒るという場合もあり得ます。
(許容されるべきレベルの怒りもありますし
 許容されざるべきレベルの無茶な怒りもありますが)

また、『工業製品としての性能』を充分高く作ったのに、
『調整具としての性能』がかなり低いという
残念なメガネブランドもかなり多いのが現状です。
(どこがそうだとは、ここでは書きませんが)

さらに、『工業製品としての性能』と、『調整具としての性能』を、
どちらもパーフェクトにすることはできない。
という問題もあります。
『使用しても型崩れしない』
『形状を変えて調整できる』は、
どこかでぶつかります。
ただしこれら双方をバランスよく持つ
「かなり優秀なメガネを作ること」は可能です。



「フィッティング性能をはじめとした、
 『調整具としての性能』のよいフレームのみ当店では売っているので、
 非常に問題が起きにくい」

というのは、

当店アイトピアでおすすめするフレームは、
ファッション性能に好みの個人差はありますが、
たいてい右図Aのような、
性能にバランスの取れた商品がほぼすべてで、
なので他店でレンズを入れようとする人がいても
あとでトラブルになりにくいのですが、

他店さん、特に通信販売で扱っているフレームは、
右図Bや右図Cや右図Dのような、
性能にバランスの取れていない商品がときおりあり、
なので「きちんとフィッティングするという方針のメガネ店」
でレンズ入れやフィッティングをした場合、
あとで
さまざまなトラブルになりやすいのです。

図Aは、アイトピアでおすすめするフレームのほとんどがこんな感じかと。
図Bは、安価な海外製品や大量生産品がこんな感じです。
図Cは、ファッショナブルなブランドでなおかつ精密な仕事をする工場のメガネで、
 でもあまりメガネの現場経験や修練のないデザイナーが企画したメガネの想定です。
図Dは、海外モチーフのファッションブランドで、見た目のスマートさ、高級感に
 すべてを賭けて特化したようなメガネの想定です。




図A 5点満点とする
ファッション性能 ★★★★
または
★★★★★
工業製品の性能 ★★★★
調整具の性能 ★★★★★

図B 5点満点とする
ファッション性能 ★★★★
工業製品の性能 ★★
調整具の性能 ★★

図C 5点満点とする
ファッション性能 ★★★★★
工業製品の性能 ★★★★★
調整具の性能 ★★

図D 5点満点とする
ファッション性能 ★★★★★
工業製品の性能 ★★
調整具の性能

ファション性能
イメージが本人にいやがれられているメガネ
★★ イメージが本人にややいやがられている
★★★ 特に重大な欠点はないが、
長所も感じない
★★★★ イメージが本人に気に入られ、
世の中に自然に溶け込む
★★★★★ イメージも本人に気に入られ、
まわりの人から「とてもオシャレ」と思われる

工業製品の性能
すぐ壊れそう、実際すぐ壊れる
★★ 信頼感を感じない耐久性
★★★ 使用に不都合はない
★★★★ 長持ちする
★★★★★ 長期間使っても、いっさい型崩れしないほどきわめて丈夫

調整具の性能
形状を変えようとすると壊れて再起不能に
★★ 形状を変えようとすると壊れやすい部分が多く、他は曲げられない部分が多い
★★★ 標準的な顔の部分のバランスの人なら、まあまあ調整すればかけられる。
が交換困難なパーツがある
★★★★ 標準的な顔の部分のバランスの人なら、まあまあ調整すればかけられる。
★★★★★ 標準と違う顔の部分のバランスの人でも、調整で対応できるように考えて設計されている。

しかしながら、
ここで
こういったことを書いたからといって、
その情報がどの程度信憑性があるかを
100%の精度で検証することは、
読者・視聴者にはとても難しいです。


客観的に情報が
正しいか正しくないか、
さらにそれ以前に
嘘を言っているか言っていないか
さえ、
読んだ人が確実に見抜くことは難しいです。

情報のリテラシーの問題ともよく言われますが、
世の中で、疑う余地なく100%これが答えだと言えることは
学校のペーパーテストならばたくさんある知識ですが、
社会に出ると途端に狭くなってしまいます。


「有名人のだれそれは、こういう内容のことを言った」
「これこれの映画作品が、どこそこで炎上した」
「日本の経済を安定させるには、これこれこうすればいい」
「地球の環境を安定させるには、これこれこうすればいい」
「どこそこの国が、これこれの危険な兵器を持っている」
いろいろな情報があふれていますが、
100%正確な情報だと言い切れるものが
これらの中で、はたしてどれだけあるでしょうか。

それぞれ「専門家」で、
それもかなり優秀な人であれば、
得意分野ならば、ほぼ真実をつかむことが
できたりもするでしょう。

しかし人間は、

見えない部分は、疑いながら想像するしかない

という宿命を持っています。

この、
見えない部分は、疑いながら想像するしかない
というのが、今回のような問題にあたるときでも、
とても重要なポイントだと思っています。


というわけで、

理由2. レンズを入れた際の条件や印象の変化などのご説明

理由3. フィッティング、保証そのほかのため
の理由が混じるところではありますが、



大きく分けまして
「他店購入で使用しているメガネのフレームに、
 アイトピアがレンズを入れ替えて欲しいと依頼が来た場合」
「他店購入の新品のメガネフレーム(通販も通販でないものも)に、
 アイトピアがレンズを入れて欲しいと依頼が来た場合」
「他店購入で使用しているメガネに、
 アイトピアがフィッティングをして欲しいと依頼が来た場合」
「他店購入の新品のメガネフレーム(通販も通販でないものも)に、
 アイトピアがフィッティングをして欲しいと依頼が来た場合」
がありますが、


「他店購入で使用しているメガネのフレームに、
 アイトピアがレンズを入れ替えて欲しいと依頼が来た場合」

には、
加工調整が普通に可能なものであれば
当店は受け入れをさせていただいています。
すでに苦痛なく使用しているメガネフレームだからこそ、
このフレームでレンズ入れ替えをしたいと言われるわけですから、
「経年変化で壊れるとか、不測の事故の場合でも、
 弁償などの保証はたいていできかねます」とは申し上げますが、
加工そのものは、お受けはしております。

多くの ふちなしメガネ や、
特殊な仕組みのフレームなどで、
レンズを入れ直すときのみ
危険なトラブルが起こりやすいという
特定の条件で危険の大きいメガネフレームもありますが、
そういったものは原則としてご遠慮させていただいています。




「他店購入の新品のメガネフレーム(通販も通販でないものも)に、
 アイトピアがレンズを入れて欲しいと依頼が来た場合」
には、原則として
レンズ入れなどの加工はご遠慮させていただいております。

その理由はいくつかあるのですが、
おもに
「危険性」
「誰に怒るか」
「責任元のありかた」
「倫理性」

4つの理由があります。


「危険性」
さきほどご説明の通り、
他店さんのメガネフレームですと、
『工業製品の性能』は高いけれど、『調整具としての性能』は低い
とか、性能に偏りがあるものがときおりあります。
すると「調整したら壊れた」とか
「調整できる範囲に限界が来たので不快感がなくならない」といった
問題が生まれてくることがあります。
あるいは、レンズを入れてみたら
思いのほか分厚くなってしまって、
こんなメガネはいらないという気分になってしまったとか。
そういったテクニカルな理由で
最終的に不満足な結果にしかならないと分ったとしましょう。
そのとき通販業者やフレーム販売元は、
メガネフレームのキャンセルに応じてくれるでしょうか。
残念ながら応じてくれない場合が多いかと思います。

「誰に怒るか」
フレームを他店で購入して、
新品をアイトピアなり他の眼鏡店に持込み、
メガネを作ろうとして、不満足だったとします。
この場合、そのお客さんは「誰に怒るか」という問題があります。

フレームの設計が最初から不手際だったから壊れたとか、
このフレームの調整性能では自分の顔にはどうしても足りなかったとか、
フレーム販売者に対して怒る結果で終わるか、
それとも、
フレームは素晴らしかったのに、メガネ屋がダメだったせいで失敗したとか
フレームは問題ないのに、メガネ屋の調整技術が足りないせいで不満がなくならないとか、
メガネ調整者に対して怒る結果で終わるのか、

真実が100%分る人であれば、悪かったほうに怒ればよいです。
しかし一般のメガネユーザーには、誰が悪いか100%見抜くことは困難です。

人間は、
見えない部分は、疑いながら想像するしかない

という宿命を持っています。
ですので、不具合があったとき、
怒る先を間違えてしまう可能性があります。

間違えられるリスクを負う…
仕事を受ける眼鏡調整者にとって、
この点がかなりの脅威となっています。

「責任元のありかた」
「甲」のメガネ店でフレームを購入し、
「乙」のメガネ店でレンズ入れと調整を依頼して、
最終的に不満足な結果にしかならないと分ったとしましょう。
通販業者やフレーム販売元は、
メガネフレームのキャンセルに応じてくれるかくれないか。
応じてくれない場合も多いです。

フレームを販売した側は、
「フレーム」という商品を販売するところまでが責任と考えています。
フレームを持ち込まれてレンズ入れする側は、
「レンズ」を持ち込まれたフレームに入れることが責任と考えます。

すると、その中間のところの
「フレームとレンズの相性が悪かったら」とか
「買ったあとのフレームで、あとから自分の顔との相性の悪いところが見つかった」
とかいった場合、その「責任元」はどこになるでしょうか。

メガネ一式を作れば、責任元はその眼鏡店になります。
しかし2者の間で「持込み」をした場合、
「甲」も「乙」も責任を取りきれない領域が
意外なほど広い部分で出てきます。

レンズ入れしたらフレームが壊れたとか、
調整したら限界がきて不満がなくならなかったとか…
その広い部分のケースの責任元は「お客さん」になってしまいます。
このことは強調されてされすぎることがないのですが、
特に通信販売を利用した場合は、
「お客さん自身が責任元」となってしまう領域が、
どのくらいの範囲になっているのかは、
トラブルが起こったときに備えて、あるていど想像はしておく必要があります。

「倫理性」
特にメガネフレームやメガネ一式の
通信販売の場合ですが、
その代金の
お金の配分の問題があります。

そもそも論として、
メガネフレーム一般の代金とは、
どういう内訳になっているのでしょうか。
(これは製造元視点ではなく、
 お客さんの
利益やリスクの立場の視点でのお話です)




おおまかな内訳としますと、
●メガネフレーム代金内訳が20000円としますと、
・メガネフレームそのものの代金 12000円くらい
・何かトラブルがあったときの保証の用命金 4000円くらい
・それ以後のフィッティング調整や
洗浄やパーツ交換などアフターケアの用命金
4000円くらい

こんな感じかと思います。












ちなみにメガネ一式の場合は

おおまかな内訳としますと、
●メガネ一式代金内訳が20000円としますと、
・メガネフレームとレンズ
 そのものの代金
14000円くらい
・何かトラブルがあったときの保証の用命金 2000円くらい
・それ以後のフィッティング調整や
洗浄やパーツ交換などアフターケアの用命金
4000円くらい

こんな感じかと思います。




「何かトラブル」の「トラブル」というのは、
レンズを入れたら印象と違ったからフレームを選び直したいとか、
フィッティングが実は追いつかなかったからフレームを選び直したいとか、
調整したら壊れたから新しいフレームと替えて欲しいとか、
そういったときの「保証・保険」みたいな、
いざというときは頼みますよ、という「手間の用命金」というべきもの。

それ以降の調整のアフターケアというのは、
ときどきのフィッティング調整をはじめとして
鼻パッドを替えたり、クリーニングしたり、パーツを交換したり、
といった手間の用命金です。
これは、鼻パッド交換が有料で600円だったり、
先セルの交換が1400円だったりとかはするとしても、
それらは手間から考えますとかなり安い値段設定であり、
外部から完全に持ち込まれたものと比べると、
割安で受け持つという料金がこの設定なんですよ、
という思惑の眼鏡店が実際のところは多く、
なにより、
一式調製以降の
フィッティング調整の「用命金」
がメインとなっている、
と言えば、その内実はご理解いただけるでしょう。


そして
非常に心苦しいことを言わなければならないのですが、
通信販売の業者は、
フレーム定価分の金額を実質受け取っておきながら、
「何かあったときの保証の用命金」の義務は、
半分くらいしか果たしていません。
特にレンズ入れの過程で起こったトラブルについては、
何の責任も負わないというのが、たいていの通販業者の考え方です。
それ以降のフィッティング調整やパーツ交換など
アフターケアの用命金にいたっては、99%は果たしていません。

「いやー、そういう用命金の分だけ、
 通販のメガネの料金は安くしているんですよ」
という弁明があるかもしれませんが、
それであれば、
「アフターケア代金はお近くの眼鏡屋さんに、
 多めに支払うことになると思いますが、お願いします」
とお客さんに説明が必要ですが、
それはしていません。

通販で価格を安くしているとすれば、
それは他社との競争に勝つため
に安くしているのであって、
アフターケアを含まないから割り引いているといった
殊勝な理由ではない
ことは、
フォローを入れる意思を何ら見せていないことからも
明らかであります。

実際のところは、通販業者的には、
「一般の眼鏡店さんは
親切ですから
 通販で購入して持ち込んだメガネも、
 割安で面倒を見てくれると思いますよ」
という考え方が主であるようです。
というより、それが本音であることは、
この業界に長くいればまずわかることであります。



これを翻訳しますと、

通販業者

メガネの通販で、フレーム代金に加えて、
トラブル保証の一部の用命金と、
アフターケア用命金は
我々通販業者が
ありがたくいただいていますが、
お客さんにそのようには説明していません。

当社がきちんとそのあたり
筋を通す・礼儀を通す場合は、


通販のメガネフレームの価格の内訳に、

加工調整に関わる手間に関わる保証金
       → 通販価格の2割
アフターケア依頼金
       → 通販価格の2割

この価格を、チケットにして
通販商品につけておきますので、
面倒を見てくれるというメガネ店さんが見つかりましたら、
そのチケットを渡して、
面倒を見てもらってください。
チケットが当社に送られてきましたら、
そこに書かれた金額をメガネ店さんに振込みますので。
遠隔でビジネスする以上、
それにより生まれるリスクは
できるかぎり当社が受け持ちますので、
調製や加工やフィッティングの際に
トラブルが起こったとき商品交換やフォローは、
メガネ店さんと連携して
可能な限り対応
させていただきます。


というふうな対応の仕方も可能ですが、
そこまでやっている業者は
今のところいませんので
当社はやりません。


メガネ屋さんは、
地域密着のメガネ店として

「アフターケア料金を通販業者が
不当に取ってしまったから
アフターケア料金は余計にかかりますが、
その負担はお客さんにかかります」

と言ってお客さんに納得してもらい
お客さんからから多めに
追加でケア料金をいただくか、
あるいは
お金の問題ではなく、
お金の問題を越えた親切心を発揮して、
「いまそこにいるお客さんを助けるため」に、
「アフターケア代金は通販業者に敬して譲ったうえで」、
「誤解が生まれ怒りを向けられるリスクについても
 通販業者は、
そこにいませんので
 逃げ切る自信があります
が、
 メガネ店はそこにいる、ということで、
 我々に変わって
自己犠牲の精神
 リスクを受け入れていただき」、
問題を解決していただけますよう、
お仕事がんばってください。

となります。

こういう
まずい仕組みを、
お客さんに納得、理解してもらえるように、
すべてのメガネ通販を利用した人に説明し、
「もしトラブルが起こったなら誰に怒るか」
を考えていただくことが
メガネ店としては本義ではありますが、


しかし一般のメガネユーザーには、
「目の前のメガネ店のほうが
何か嘘を言ったり
間違ったことを言っていたりしないか?」
など疑えるため、真実を100%見抜くことは困難です。
人間は、
見えない部分は、疑いながら想像するしかない

という宿命を持っています。
ですのでお客さんが、
「通販業者はまっとうなビジネスをしているだけで、
メガネ屋のほうが自分の責任を不当に放棄しようとしている」
というふうに解釈してしまう可能性もあります。

仕事を受ける眼鏡調整者にとって、
まんいちトラブルが起こった場合の
怒るべき対象が誰かを誤解され得る脅威
に加えて、
そもそもの責任元の解釈への誤解が起こり得る点
もかなりの脅威となります。
二重の危険があるのです。

メガネの通信販売が存在しているだけで、
一般のメガネ店にとっては「それ自体がリスク」なのです。




「お金の問題では無い」
「いま目の前にいるお客さんのために最善を尽くす事が正しい」
という考え方はありますが、
たしかにお金の問題では無いのです。


ほんとうの責任元がどこなのか
お客さんに誤解される危険がある

という、
倫理的な問題が第一だと考えるのです。


そして
第二に
いま目の前にいるお客さんは、
目に見えない仕組みによって「アフターケア用命金」などを
通販業者に、
そうとは告げられずに徴収され、
誤解が起こり得ることによる危険を、
現場のメガネ店が受け続ける仕組み

が作られてしまっている。
こういうお客さん、こういう仕組みを、
10年後、20年後、30年後に作らないようにする
ためには、
いま何をやらなければならないか。


という倫理的な問題でもあります。


その方法の第一歩は、
「通信販売で持ち込まれたメガネフレームのレンズ入れは、
原則お断りすること」です。

技術レベルが高いと思われるメガネ店が、
のきなみ通販のフレームのレンズ入れをお断りするようになれば、
お客さんは「なぜそうなのか」を考えるきっかけになります。

今回ここで書いたような、
とても多い理由
すべてとはいいませんが、一部でも触れることができたならば、
クレームを通販業者のほうに向けていただく
こともあり得ると思います。

クレームの積み重ねが、
業界の歴史を変えていくのです。

メガネの歴史は、有史以来200年の歴史を持っていますが、
洋服や靴と比べるとまだまだ短いです。
これから先の10年、20年、30年で、
いまよりも
問題の少ない形に進化
してもらえることを願います。



「他店購入で使用しているメガネに、
 アイトピアがフィッティングをして欲しいと依頼が来た場合」
には、
フィッティングのみの依頼の場合は、
今現在で「かけ心地に不満がある」わけですから、
原則として
いくつかの条件をお客さんに提示し、
その条件で了承をいただいた場合のみ、
フィッティング作業を一度限りという条件で
させていただいています。

くわしくはこちらもご覧ください。
メガネ・フィッティング調製研究会


「一度に限りフィッティング作業をお受けする理由」
ですが、
メガネとは
「フィッティング作業をする責任は、
購入したお店が持つべき」
と当方は考えておりますので、
購入元にフィッティングをお願いできない、
お願いをあきらめたということは、
購入元がまずかったということだと
当方は考えます。
ですので、次にメガネを購入するときは、
まずい購入元とならないように、
しっかりと購入先を選んでいただきたい
ということです。

これについて
「お客さんにそういう負担をかけるべきではない、
 お客さんが困らないように、
 何度でも無条件で
 他店購入のフィッティングを受け持つのが、
 よいメガネ店である」

という考えもあり得ます。

これについては、
工業的には優れているが、
 
調整的にとてもまずいメガネが、
 メガネ業界にとても多いために、
 調製の限界が来たり、
 あっさり折れて、修理フォローが不可能な
 再起不能に陥ったりといった
 トラブルが起こることがあり、
 その場合に
購入元に責任を求めるか。
 眼鏡店の責任を問う
べきなのか。
 お客さん自身が責任元となってしまっていて
 誰にも責任を問えない状態
となっているのか。
 を、どのように考えるべきか
 そこが
お客さんには判別しがたい
という
『とても危険な状態』
メガネ業界が置かれているため、
あまりにも危険すぎるので、
そうそう何度も
フィッティングのみを受け持つことは
ご遠慮させていただきたい
ということなのです。


「他店購入の新品のメガネフレーム(通販も通販でないものも)に、
 アイトピアがフィッティングをして欲しいと依頼が来た場合」

にも同じで、
フィッティングのみの依頼の場合は、
今現在で「かけ心地に不満がある」わけですから、
原則として
いくつかの条件をお客さんに提示し、
その条件で了承をいただいた場合のみ、
フィッティング作業を一度限りという条件で
させていただいています。

くわしくはこちらもご覧ください。
メガネ・フィッティング調製研究会




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここまで書かせていただきましたが、
「アイトピアというメガネ店は、
 メガネの通販業者のことを
 『ものすごく悪人』だと
 思っているのでは?」
と思われたかたもおられることでしょう。

実際のところ、
メガネの通販業者さんが
そこまでものすごく悪人だ
とは思っておりません


メガネの通販業者さんは、
「フィッティングなどメガネの技術に、
 どのくらい関心と知識を持っているか」
に応じて、
3段階に分かれていると思います。
(右図を参照)

三段階目は、当店のような文章を書く程度の
関心を知識を持つお店です。
(そういう店であれば
 メガネの通信販売はしないようにも思いますが)

二段階目は、メガネのフィッティングとは、
 メガネの腕の抱えを数ミリ曲げて変えて、
 メガネの先セル部を数ミリ曲げて変えて、
 メガネの鼻パッドを数ミリ曲げることが
 フィッティングだ。それがすべて。
 という程度の関心と知識のお店です。

一段階目は、そもそもフィッティングせずに
 メガネ業を営んでいる業者さんです。
 ファッションサングラスを扱っていて、
 まったくフィッティングしたことがないという
 業者さんも含みます。

(技術への関心が高い)
三段階目 : フィッティングなどへの関心と知識が
とても深い
二段階目 : フィッティングなどへの関心と知識が
最低限はある
一段階目 : フィッティングなどへの関心と知識が
ほぼない
(技術への関心が低い)

三段階目の知識があれば、
メガネの通信販売によって、
レンズ交換やフィッティングで持ち込まれた
メガネ店が抱えるさまざまなリスクの大きさ、怖さを
じゅうぶんに分かっておられますので、
それでもメガネ通販をするというのであれば、
「相当な悪意を持ってやっている」という印象になります。

しかし二段階目の業者さんであれば、
メガネ通販で持込みを受けるメガネ店の
リスクや怖さが分からないか、
「ちょっとだけ曲げるなりして、あたりさわりなく
 渡せばいいだけでしょう。
 それでもお客さんの不満が消えないなら
 それはお客さんのメガネのチョイスミスでしょう。
 その人にそのメガネは
 最初から無理だったんですよ。
 持ち込まれたメガネ店さんは、
 それでクレームが起きたなら、自分に責任はないといって
 誤魔化してもらうしかないですよ」
と、

メガネにかけることができる技術の水準を
低く見積りすぎて
無自覚的に無責任になってしまっている

のだと思います。
最終的には、
商習慣上で完全に自分に責任があることでも、
責任の取りようがないことは
どうにもならない、という思考

でメガネの通信販売をやっていると思われ、
「ちょっとした悪意」を感じます。

一段階目の業者さんは、
そもそもフィッティングというものが
何なのか分らないというレベルですので、
自覚的な悪意は無いに等しい
と思います。


フィッティングなどの技術に関心の高いメガネ店からすれば、
一段階目でも二段階目でも三段階目でも、
メガネの通信販売で持ち込まれるメガネの
さまざまなリスクについては
まったく同じですので、
すべてに通販業者の
相当な悪意がこめられて通信販売されている
ように見えています。
しかし実際に
すべてに相当な悪意が込められている
とは私は思っておりません。

あくまでも、
「技術を知っている前提ならば、
 メガネ通販は、
 相当怖いことをやっていると
 わかるはずですよ」

と訴えるしかありません。


追記

「甲」店でメガネを通信販売などでノンフィッティングで購入し、
「乙」店に持ち込んでレンズを入れてもらい
フィッティングをしてもらったら、
あっさり壊れてしまい、
修理のフォローもできないほど
再起不能になってしまった。

という状況になったとしましょう。

「乙」店にメガネフレームを持ち込んだ時点で、
このメガネの責任元は、誰になっていたでしょうか。


通販業者やフレーム販売元は、
メガネフレームのキャンセルに応じてくれるかくれないか。
応じてくれない場合も多いです。

フレームを販売した側は、
「フレーム」という商品を販売するところまでが責任と考えています。
フレームを持ち込まれてレンズ入れする側は、
「レンズ」を持ち込まれたフレームに入れることが責任と考えます。

すると、その中間のところの
「フレームとレンズの相性が悪かったら」とか
「買ったあとのフレームで、あとから自分の顔との相性の悪いところが見つかった」
とかいった場合、その「責任元」は。

メガネ一式を作れば、責任元はその眼鏡店になります。
しかし2者の間で「持込み」をした場合、
「甲」も「乙」も責任を取りきれない領域が
意外なほど広い部分で出てきます。

レンズ入れしたらフレームが壊れたとか、
レンズ入れしたら見た目が気に入らなくなってかけていられないとか、
調整したら限界がきて不満がなくならなかったとか…
その広い部分のケースの責任元は
実質的には「お客さん」になってしまいます。

特に通信販売を利用した場合は、
「お客さん自身が責任元」となってしまう領域が
広いのですが、
通販業者としては、そこのところは
なんとか誤魔化さなければならないところ。


通販業者さんの言い分としては、
こういったものがあることでしょう。

■まず、トラブルが起こらなければなんということはない。
メガネ通販でレンズ入れやフィッティングの段でお客さんが困ってしまうようなトラブルは、
10回に1回とか、(右図Dですと、このくらいのリスク)
100回に1回とか、(右図BやCですと、このくらいのリスク)
1000回に一回とか、
10000回に一回とか、
確率そのものは少なめ(?)です。
トラブルが起こらなければ、そのまま通販で通し、
トラブルが起こったら、誰が悪いのか
真相がよく分らないこと、完全な証明がしずらいこと
を利用して誤魔化し、やはりそのまま通販で通す。

■確率が低いなら倫理的に問題ない。
インフルエンザのワクチンだって、
100000回に1回くらいは悪寒など副反応が起こるという。
トラブルの確率があるからといって、
ほとんどトラブルが起こらないならば、
「メガネ通販を考え直したりする倫理的必要」などはない。

■そもそも知らぬ、通じぬ。
いくらファッションに特化したメガネフレームでも、
フィッティングでのトラブル確率10回に1回とかはありえない。
それはちょっと考えられないくらい、
むちゃくちゃなメガネ店ではないのか?
という通販業者さんは、
「たいていのメガネ店は、
 フィッティングなんて大してやらず
 フレームにレンズを入れて渡している。
 お客さんはかけ心地が悪ければ我慢するしかない」、
 という世界でメガネ業を営んでいます。
「X」 お客さんがフィッティングが必要な顔の状態である
「Y」
 メガネ店がフィッティング技術が高くて、
 お客さんがかけ心地が悪いと言っていたら、
 仕事を受けた以上は困っている人には
 フィッティングしてあげたいと考えて、
 フルに技術を発揮してフィッティングする親切度

「X」
 かける 「Y」 いこーる  

で、
 フィッティングでトラブルが起こる確率
が出てきます。
「Y」がゼロ
の認識の通販業者ならば、
「X」 にかける 「Y」 がないので
フィッティングでトラブルが起こる確率はゼロ、
そもそも知らない、通じない

ということになります。

■他の業界では問題なく済んでいる。
洋服業界や靴業界では、
販売する業者と修理やお直しをする業者が
別々であることがかなりある。
それらは、その会社で服屋や靴屋もやっていることがあるが、
それでも他社持込みの商品でも
プライドを持って安価でしっかりと施工してくれる。
これこそが

職人として当たり前の行動
ではないか?
という通販業者さんは、
「たいていのメガネ店は、フィッティングなんて大してやらず
 フレームにレンズを入れて渡している。
 お客さんはかけ心地が悪ければ我慢するしかない」、
 という世界でメガネ業を営んでいます。
服も靴も、縦横無尽のすごい調整(フィッティング)という概念が
かなり少なくなってしまった業界です。
(相当な変化をできるのはオーダーメイド品くらいかと)
さらに服と靴とメガネでは、
服と靴は調整や修理の
細かさがましで、
メガネは調整や修理の
細かさが特にシビア
という違いがあります。
シビアな理由はもちろん、
メガネが
物理的に小さいからです。
修理の、ほぼ完全に元通りに戻せるかどうかの度合いも、
物理的に大きい服や靴は
ましですが、
物理的に小さいメガネは
特にシビアです。
メガネは、物理的大きさでは
腕時計や宝飾に近いですが、
腕時計や宝飾は、10箇所も15箇所も
手で曲げて調整するべき箇所を見回る
などということはなく、
細かな作業は、
パーツ交換のみが中心となります。

通販業者さんが、
メガネのフィッティング・調整というものが、
服や靴と同じ程度の難易度
だと思っているのなら、
想定している技術レベルが、
「大してフィッティングせずに渡す」
という水準になっていると思われます。

そのレベルで考えると、
「かけ心地が悪い」と言うお客さんから電話相談などあった場合、
「我慢してください」としか言えない状態です。
そのとき通販業者だけにクレームがいくのならまだわかりますが、
誤解によってメガネ店にクレームが来ることもあり得ます。
その意味でも、やはり通信販売は、
一般のメガネ店にとって
不当にリスクをもたらす存在です。

■我々は使命感を持ってビジネスをやっている。
われわれ通販業者は、
日本全国、そのメガネフレームをなかなか買えない顧客
もメガネフレームを手に入れられるよう、
サポートできる制度を持っている。
通販まで利用してメガネを手に入れたいと考える顧客は、
「通販で、安くて見た目のいいメガネが買えるから」

「通販で、めずらしい貴重な美しさを持つメガネを買えるから」
という目的で来る。
特に後者の顧客は、
ファッション業界でもあるメガネ業界の
カリスマ性を持つモデルを何としても手に入れたい
という意欲を持って購入している。
我々はその情熱に答える。
カリスマ性を持つモデルを扱う業者も、
カリスマ性のある業者と顧客には見られやすいです。
そうなりますと、
通信販売でそうしたメガネフレームを購入し
メガネ店に持ち込んで
「なんかフレームの印象が変わった気がする」
「かけられるようにフィッティングしきれないフレームで、
 結局どうやっても痛くてかけられない」
などとなった場合、
お客さんはメガネデザイナーや通信販売の業者に
クレームを出すことができるでしょうか。
なかなかそれはできないでしょう。
メガネ店の責任ならメガネ店にクレームが来るのは道理ですが、
メガネ店の責任でない場合にはメガネ店にクレームが来るのは道理ではありません。

現場で正直な評判の声がなかなか聞けない
という販売の方式にも、
欠点があると思います。

もしも解決するなら、
「レンズ入れをするメガネ店から
 通販業者に連絡を入れて、
 連携して
メガネ一式の作成をサポートできるようにする」
「アフターケアをするメガネ店から
 通販業者に連絡を入れて、
 
連携して以後のさまざまなケアをできるようにする」
「そこで問題が起これば、業者から企画部、デザイナーと
 現場の声が届いていくように努力する」
ことが必要です。
(実現するためには、利益配分や保証制度など
 いろいろ見直さなければならないとしても)

情熱は情熱だけではなく、
努力と心がけによってはじめて維持される
と思っていただきたいです。

メガネの通信販売には、
世の中への必要性がないわけではありませんが、
改善の必要性のある、
倫理的な問題を多く産み出し続けているものです。

■資本主義だから

われわれの社会は資本主義でなりたっている。
顧客がどういう購入方法を選ぶか、
どの業者にお金を出してくれるか、
どの業者を尊敬してくれるか。
どのメガネ店に「安価で多くの責任を取って奉仕して欲しい」と思うか。
という顧客の判断が優先され、現実化していくのが資本主義。
メガネの通信販売が、
改善の必要性のある倫理的な問題を多く産み出し続けている?
そんな事柄には 何の因果関係もなし。
なぜなら、公権力から通信販売業者には何のお咎(とが)めも下りてきていない。
何千回何万回とメガネの通信販売を繰り返しても、
メガネの通販業者は許されている。
この数十年、役所や司法からの非難は見たことがない。

資本主義というのは、
伝えるべき情報がきちんと伝えられて
精度の高い判断を顧客ができる前提で、
はじめて完全にフェアなルールとなります。
メガネの通信販売で、
特定のトラブルが起こったときの最終責任者が
お客さん自身になってしまうとか、
そうした細かいところを
充分に伝えずに通販してしまっている時点で、
バレなければ何をやってもいい
と表明しているのと同じで、
反対する人たちの声というものは
積もるところに次第に積み重なり、
正当な資本主義のルールに
徐々に近づいていきます。
そのときになって
まだメガネの通信販売が残っているとすれば、
きっとしかるべき改革が実現された
ということでしょう。
図A 5点満点とする
ファッション性能 ★★★★
または
★★★★★
工業製品の性能 ★★★★
調整具の性能 ★★★★★

図B 5点満点とする
ファッション性能 ★★★★
工業製品の性能 ★★
調整具の性能 ★★

図C 5点満点とする
ファッション性能 ★★★★★
工業製品の性能 ★★★★★
調整具の性能 ★★

図D 5点満点とする
ファッション性能 ★★★★★
工業製品の性能 ★★
調整具の性能

ファション性能
イメージが本人にいやがれられているメガネ
★★ イメージが本人にややいやがられている
★★★ 特に重大な欠点はないが、
長所も感じない
★★★★ イメージが本人に気に入られ、
世の中に自然に溶け込む
★★★★★ イメージも本人に気に入られ、
まわりの人から「とてもオシャレ」と思われる

工業製品の性能
すぐ壊れそう、実際すぐ壊れる
★★ 信頼感を感じない耐久性
★★★ 使用に不都合はない
★★★★ 長持ちする
★★★★★ 長期間使っても、いっさい型崩れしないほどきわめて丈夫

調整具の性能
形状を変えようとすると壊れて再起不能に
★★ 形状を変えようとすると壊れやすい部分が多く、他は曲げられない部分が多い
★★★ 標準的な顔の部分のバランスの人なら、まあまあ調整すればかけられる。
が交換困難なパーツがある
★★★★ 標準的な顔の部分のバランスの人なら、まあまあ調整すればかけられる。
★★★★★ 標準と違う顔の部分のバランスの人でも、調整で対応できるように考えて設計されている。


まとめ

しかるべき改革とは


ここまで書かせていただいた内容
の「まとめ」ですが、

メガネの通信販売に反対するのであれば、
こちらも代案を提示しないといけません。

どういう条件であれば
メガネの通信販売が必要なくなるか、
あるいは
どういう条件であれば、
メガネの通信販売があってもよいのか。

それは下記のようになっています。


●メガネの販売店で通信販売をおこなうところは、
ファッションサングラスの店舗であっても、
ある程度以上の価格帯の場合は、
通信販売する場合はもちろん店頭で販売するときも、
フィッティング・パーツ交換などアフターフォローのできる係員を常駐させるように法制化する。

●通信販売をおこなう場合、
アフターフォローをメインで請け負ってもらえるお店を
お客さんが指定できるようにする。
通信販売に「アフターフォロー券」を付けておき
(商品価格の1割程度が妥当かと)、
部品交換など後のフォローを
それと引き替えにおこなう。
(アフターフォロー券は、業者に送れば、
 所定の金額が振込まれるようにする)
これを法制化する。

●フィッティング無しで販売する場合となるので、
「フィッティング券」を付けておき
(商品価格の2割程度が妥当かと)、
フィッティングなど後のフォローを
それと引き替えにおこなう。
(フィッティング券は、業者に送れば、
 所定の金額が振込まれるようにする)
これを法制化する。

●レンズ入れなどを他社に請け負ってもらう場合、
「いざというときの保証手間賃」券
を付けておき、
(商品価格の2割程度が妥当かと)
もしもの時のトラブル時のフォローを
業者間で連携しておこなう。
(いざというときの保証手間賃券は、業者に送れば、
 所定の金額が振込まれるようにする)
これを、
業者間で連携する義務づけも含めて
法制化する。

ここまでやると、通信販売をする場合、
通販業者が手に入れる利益が半減しますので、
販売するメガネの価格をその分上げる必要があると思います。

その価格の上がった分が、
「通信販売というリスクのある商法を利用する場合の、
 受け入れなければならないリスク」

を可視化したものだと、
通信販売を利用するメガネユーザーのかたがたには、
理解していただきたいところです。


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