東京都葛飾区・メガネのヤハギ・矢作日出郎様     
          2006.10.4 眼鏡公正広告協会 http://www.ggm.jp/gkkk/  
               メガネ通販110番  http://eyetopia.biz/tuhan/ 
                            岡本隆博  

前略  貴店のホームページhttp://homepage2.nifty.com/yahagi/(2006.10. 現在)
  を拝見して疑問に感じたことがありますので、 ここに謹んでおたずねします。

貴殿は「フィッティングに一切妥協をしない」と書いておられますが、一切妥協しないのであれば、たとえば、お客さまが選ばれた枠をフィッティングしてみて、いくらやってみても装用者の感覚やフィッターの判断で「この枠はどうもいまひとつ」となれば、他の枠に変更をしてもらうということもときどきあるのでしょう。(フィッティングをやってみるまでは、最終的な答は出ませんよね)
その場合、やめた枠はまた商品として店内に展示をされるのでしょうか。(質問1)

貴殿は「1度作られたレンズは掛け心地を改善するフレーム形状の調整とは違い、あとから見え方を変えることはできないのです」と書いておられますが、このように断定するのはおかしいのではないでしょうか。(質問2)

なぜなら、レンズはそのままでも、前傾角、そり角、角膜頂点間距離の長さや左右バランス、フロント部の片下がり、フロント部の上下位置、などを修正することにより、見えかたが改善することが少なからずあるからです。

貴殿は「通常はほとんど外注に出すレンズのカットまで当店で行う」としておられますが、レンズの枠入れ加工を自店で行う店よりも外注に出す店の方が多いというご主張の根拠は何でしょうか。(質問3)

当店アイトピアではきわめて特殊なもの以外は自店でレンズ加工を行っていますし、一部の量販店などを除けば自店加工の方が多いと私は思うのですが。

貴店では「必要かつ十分な検眼」をなさっているそうですが、では貴店において、両眼調節バランステストは具体的にどのような方法で行なっておられるのでしょうか。(質問4)

屈折異常が軽度の人でなるべくものをはっきり見たいという人の眼鏡処方のために検査において、自覚的屈折検査における乱視の測定で、ある眼の乱視が0.25D未満だとわかった場合に、貴殿はどうなさいますか。(質問5)

(  )(1)カルテの完全矯正度数の欄には球面度数のみ記入し、その眼には乱視の処方はしない。
(  )(2)乱視が0.25に近いか、0に近いかを測定し、場合によっては球面度数の他に0.25Dの乱視を加えて処方することもある。
この場合(2)であれば、その乱視度の測定方法をおたずねします。

貴殿は「これまで数百人の(他店で購入の)お客様の調整に尽力して参りましたが、全てのお客さまにご満足していただけたと自負しております」と書いておられます。
それらすべてのお客様が満足しておられると判断される根拠は何でしょうか。(質問6)
(あとでクレームを言ってこなくとも不満を抱いたまま辛抱をしている人もいそうですが)

ハードCL使用者の場合に、前日にCLを外して当日ずっとCLを眼に入れていなければ正確な検眼ができると、
貴殿は書いておられますが、夜に家に帰ってハードコンタクトを外してテレビを見るという場合のメガネでも、貴殿のおっしゃる方法の方が正確な検眼(眼鏡処方)ができるのでしょうか。そうであれば、その理由をおたずねいたします。(質問7)
ハードCLを外して30分後の眼の度数と半日後の眼の度数は多少(人によってはかなり)違いますよね。

貴殿はこれまでに多くのメガネの通販を行なったと書いておられます。しかし、いま貴店のホームページにはFAQ欄に「通販もします」と書いておられるだけで、詳しい案内が無く「特定商取引に関する法律に基づく表示」を掲出して貴店の通販における取引条件を開示することもしておられません。なぜ、そういう案内がないのでしょうか。(質問8)

通販で販売の枠でも「様々な方法でお客様のメガネを違和感なくフィットさせることが可能です」と書いてありますが、装用者がフィッターのそばにいないのに、どうやって貴殿がおっしゃる「妥協のないフィッティング」をできるのでしょうか。具体的に教えていただきたいと思います。(質問9)

貴殿はご自身の検眼(眼鏡処方)の技術には自身をお持ちのようですし、「店主より」の欄に「検眼から一貫して行わないとお客さまに最高のメガネを提供することはできない」と書いておられます。
そして、貴殿は、我が国の眼科一般の眼鏡処方のレベルについてもよくご存じだと思います。
http://www.ggm.jp/ugs/ をご参照ください)
では、貴殿は、なぜあえて自店の検眼処方によらない通販という手段でメガネの調製販売をなさるのですか。(質問10)

FAQ欄で貴殿は「レンズは値段が高くなるほど薄く強くなる」と言っておられます。
それはプラスチックレンズでは屈折率が上がるほど薄さだけではなく強さも増すという説明に他なりませんが、たとえば屈折率1.70以上のレンズはもろいということで穴空けものには勧めないメーカーが多いのですが、そのことについて貴殿はどう認識しておられるのでしょうか。(質問11)

貴殿は(社)日本眼鏡技術者協会の認定眼鏡士にも、日本眼鏡技術研究会の会員にもなっておられません。その理由をお尋ねします。(質問12)

以下は、貴殿が力を入れておられるカズオカワサキの枠について具体的におたずねいたします。

医学博士が設計したMP−690の腕先は太めの金属でプラスチックがかぶせてありません。ゆえにこの先部分のフィッティングは不充分にしかできなくなりますし、プラスチックが被ってる普通のものよりも、滑りやすくなるし、金属がじかに肌に接するので金属アレルギーのの恐れも生じてきます。この腕先は、普通のものに比べてどういうメリットがあるのでしょうか。(質問13)

MP−621は特異な耳掛けとなっており、それについて貴殿は「それぞれの人の側頭部、耳のかたちとのベストマッチングを可能にしました」との評価を書いておられます。
その評価が事実であれば、機能性重視のカズオカワサキ枠においては、これ以後に出た枠においてもドンドンこの構造を採用すればよいと思うのですが、そうはなっていません。その理由をおたずねいたします。(質問14)

MP−637等のリムレス枠には、穴に通る金属棒のまわりを樹脂の筒でカバーしていますが、「あの樹脂が劣化が早くて、いずれ穴のところでガタツキが生じてあとでクレームになりやすい」と私の知り合いのメガネ屋さんが言っていました。それは本当なのでしょうか。(質問15)

MP−656や657について貴殿は「ナイロール」と書いておられますが、「ナイロール」はテグス糸によるハーフリム枠を世界で初めて商品化した仏国エッシロール社の登録商標です。よって、このままでは商標法違反となるおそれがあると思います。
ここでは「リムハーフ」または「ハーフリム」と表記すべきではないでしょうか。(質問16)

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