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丸メガネ・オリジナルフレーム第3段!

またまた登場!
当店アイトピアのオリジナル丸メガネフレーム。
その名も「Genji(ゲンジ)」。
                                                 設計:岡本隆博

丸メガネを心から愛する丸メガネ愛好者のかたがたのために、
丸メガネ研究会の代表である岡本隆博が、
智恵と経験と情熱を込めて設計した「正統派の真正丸メガネ」……それがGENJIです。



1.玉型は真円です。

最近の丸メガネは、
玉型の横寸よりも縦寸をやや短くして、
「実際にまん丸」ではなく「まん丸に見える」ものとしているのがほとんどです。

丸メガネ研究会のオリジナル丸メガネである、
シンキングやパンテオンもそれに属します。

それはそれで納得できるのですが、一方では次のような考え方もあります。

「昔の丸メガネはみな真円だった。
目の錯覚で少し縦長に見えようが何であろうが、
玉型が真円である丸メガネこそ本当の丸メガネなのである」
この考え方も確かに一理あるのです。

それゆえ、このたびのGENJIは、
真円の玉型としてありまして、
縦も横も42mm(リム溝の底から底までの寸法)となっています。



2.ブリッジの高さが中央に近い。

シンキングやパンテオンは、
フレームの中央に位置するブリッジの高さが、
昔の丸メガネよりも(正面から見て)やや高いところに付いています。
それによってどちらも現代的な丸メガネになっています。

それに対してGENJIではかなり中央に近い位置にブリッジが降りています。
これも伝統的な丸メガネの特徴で、
それによってやや古風な雰囲気が出ており、
さらに機能的には、左右のリムに対するネジレの力がかかりにくいという力学上のメリットも生じています。

また、ブリッジの位置がやや下に降りてきたことにより、
左右のパッド(鼻当て)を支えるクリングスアームが目立ちにくくなって、
シンプルで自然な外観を呈しています。



3.ブリッジのデザイン

シンキングやパンテオンでは、
現代風なすっきりしたブリッジとしたのですが、
GENJIでは、和風建築の破風屋根を思わせる独特の形状にし、
やや古風な雰囲気を持たせています。



4.ブロ智の位置

現在のフレームは、
普通のフレームはもとより、丸メガネにおいても、
左右の智部のついている正面高さは、玉型リムの天地中央よりも上に位置しているものがほとんどです。

しかし、昔の丸メガネは、
逆に、ほとんどのものが天地の中央に智が来ています。
「これこそ伝統的な本当の丸メガネだ」
という印象を持っていただけると思います。



5.智と腕の太さ

正統派の昔のメガネはたいていは割り智という構造で、
智も腕も細かったのです。
しかし、割り智は構造的に外部からの変形圧力に弱くて、使用中の型崩れが多いのです。

それゆえに、GENJIでは、
これについてはあえて割り智は採用せず、
強度を持たせやすく、いまのフレームの主流であるブロ智としましたが、
昔の雰囲気を残すために、かなり細い智と腕にしました。

そのことにより全体重量を抑えることもできたのですが、
単に全体を細くしてしまうと、蝶番部での強度が保てません。
それで、蝶番部のみ、上下に幅を持たせました。

すると、その部分の盛り上がりと、
ブリッジの中央の盛り上がり部分とが、良いコンビネーションとなり、
両者あいまって、なつかしいレトロ感覚が醸し出されています。
(ただし、智や腕に唐草模様を入れるような、俗っぽいレトロ風にはしていません)



6.素材は現代の技術を活かして

GENJIは、日本製で、オール純チタンです。
それにより、軽やかでサビが来ないメガネとなっています。



【GENJIのサイズ】

GENJIには、42□23 と 42□27 の2つのサイズがあります。
これにより、PD(瞳孔距離)が61〜71のかたには、
外見上も、本人のフレーム視野の点でも、問題なく使っていただけますが、
これにより、日本人男性の9割以上をカバーできています。

また、42という玉型サイズはパンテオンと同じで、
小さすぎず、大き過ぎずで、昔の文学者風のイメージが感じられるサイズです。



【GENJIの色】

GENJIには5つの色があります。

カラー1.チタンシルバー
これはいわば「生(き)なり」の色です。
純チタンの素材そのままの色で、メッキをかけずに、チタンの研ぎ出し磨き上げで、
この色と表面の光沢を出してあります。
この純チタンの色は、プラチナの銀色に比べるとわずかにグレーが入った、クールな銀色です。

若々しさと清潔感と一種の華やかさも感じさせる色です。
メッキが全然かかっていませんから、
メッキはげによる表面の美しさの低下という心配はまったくありません。
もちろん、サビにもきわめて強いので、安心して永年のご愛用をいただけます。

カラー2.ブラック
黒いものこそ、本当の伝統に根ざした丸メガネである、という意見があります。
たしかに、昔から黒い金属の丸メガネは多く使われてきました。
明治、大正、昭和初期の文豪のなかにも、
黒い丸メガネを愛用している人が多くいます。
金色や銀色のような派手やかさはないけれど、
素朴で力強いイメージが、黒い丸メガネの持ち味です。

ここからあとは、
伝統的丸メガネというコンセプトにふさわしい、
古色蒼然たる雰囲気のアンティーク系の3色です。
パンテオンには、アンティークゴールド、アンティークシルバー、アンティークカッパーがありますが、
GENJIのアンティークカラーは、
それよりもやや濃いめで、落ち着きと深みのある色となっています。

アンティークカラーは、
どれも照明によってかなり色調が違って見えますので、
自然光に近い蛍光灯などの下で色調を確認していただくとよいと思います。

カラー3.アンティークブラス
古びた真鍮の色をアンティーク調にしたものです。
暖かみと落ち着きと懐かしさが感じられる色です。

カラー4.アンティークアイアン
鋼鉄が時代を経るとこういう色になる、というイメージの色です。
色めはあまりつけたくないが、
シルバーでは派手派手しいし明るすぎる。ブラックでは強すぎる、
と思われるかたに適した色です。
ヘアーがロマンスグレーになっておられるかたにもよく似合う色です。

カラー5.アンティークカッパー
銅が使い込まれるとこういう色になる、というイメージの色です。
アンティークブラスよりも、やや赤みが強い茶色ですが、
女性にも好適な色だと言えるでしょう。


(GENJIのネーミングの由来)

おりしも千年紀を迎えた「源氏物語」。
この丸メガネをお掛けになったかたが、
光源氏のように高貴なモテモテ男性として活躍していただけることを願ってGENJIとしましたが、
また、丸メガネの「原」点を「示」す、「原示」という意味も持たせたネーミングとしています。




小さいほうのサイズ、42□23 のもの。
レンズ一枚の横幅が42ミリで、
レンズとレンズの間の幅が23ミリです。
色はチタンシルバー。シャイニーでシンプルな色目です。

小さいほうのサイズ、色はアンティークブラス。

小さいほうのサイズ、色はブラック。

大きいほうのサイズ、色はアンティークカッパー。
レンズ一枚の横幅が42ミリで、
レンズとレンズの間の幅が27ミリです。
色はアンティークブラウン。格調高い色です。

大きいほうのサイズ、色はアンティークシルバー。
撮影:原 靖宏
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