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セルフレームとは?
(2006.12.17)
では今日は、セルフレームについていろいろと、
この私に書かせていただけましたら幸いです。
*「『セルフレームについて』って、なにやら今回のテーマは曖昧模糊としているね」

そうですとも。阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖、に続き、
世界4大変わった名前の湖のひとつとして有名な、曖昧模糊です。

*「『糊』の字が湖じゃないでしょ! もういいよ、岡本さんもだいぶ疲れてるみたいだね。
今日はゆっくりとおやすみ… そしてもうサイトも更新しなくていいよ
そうですか、それではお言葉に甘えまして……
って、それは困ります! サイトの更新だけが、今の私の生き甲斐なんです!
というか、書かせてください。お願いします!
*「態度が卑屈すぎるよ…」

    ************

プラスチック系樹脂で作られているメガネのことを、セルフレームと一般に呼びますが、
この呼び方はある意味では、ちょっとした間違いだったりします。
*「ある意味って、どういう意味?」

ある意味とは、‘理屈で言えば間違い’ということです。
理屈だけで言いますと、一般に言うセルフレームは本当は、
‘アセテートフレーム’とか、‘プラスチックフレーム’と、
呼ばなければいけないことになります。
*「なんか呼びにくいよ… 理屈は抜きにして、
アセテートフレームよりセルフレームのほうが、だんぜんカッコイイ呼び方だよね。
で、セルフレームって呼ぶとなにか、悪いことでもあるの?」

いいえ、悪いことはありません。というより、私はむしろ率先して‘セルフレーム’という、
カッコイイ呼びかたのほうを広く世の中に広めていきたい… 広く人口に膾炙させたい!
*「‘じんこうにかいしゃ’って何だよ… そんな言葉ばっかり使ってるから時代の流行に乗り遅れるんだよ(笑)」
いいえ、むしろこれが時代の最先端! 時代は漢字アートの時代なのです!
アセテートフレームとかプラスチックフレームとか、みみっちい呼び方よりも断固、
世流浮麗霧(せるふれいむ)と呼び、セルフレームのメガネをかけて、
セルフレームの潜在能力を最大限に引き出したメガネのかけこなしを身につけ、
この私・岡本真行が『セルフレームの魔術師』と呼ばれるようになりたい!
*「背留負隷務の魔術師か。なんか多重債務者みたいな名前だね♪
って、余談はいいとして、たしか、『もともとのセルフレームの素材はセルロイド素材だったが、
ある時期からはアセテートという素材に取って代わられた』ってことだったよね。
ちゃんと言葉の説明する気あるの?」

それはもう、十分にございますとも。
もともと、プラスチック樹脂系のメガネの素材として使われていた純セルロイドですが、
この純セルロイドをヤスリで削った場合、粉がとても危険で過去、
セルロイドフレーム工場で事故が多く起こったために徐々に、
安全なアセテートフレームが使われるようになっていったのでした。
*「危険って、なにが危険なの?」

それがですね… 噂によりますと、粉に静電気が触れると、それだけで着火して
大爆発を起こすのだそうです。福井の知人の話によりますとですが……
『昔はセルフレームといえば素材は、セルロイドでした。
ある日福井の工場でドリルでセルフレームに穴をあける作業をしていて、
つい眠くなってウトウトとしてしまったことがあったんです。そしてそのとき、
偶然にドリルの金属部が触れあって着火してしまったようで… 気がつくと……』

*「気がつくと、どうなったの?」
『眉毛が全部飛んでなくなってしまったんですよ。
ほんの少しのセルロイドでもああなのですから、
床一面に積もった純セルロイドの粉の上で着火が起こってしまった場合、
どうなるかは予想がつきますよね?』
*「いや、予測なんてつかないよ。いったいどうなっちゃうの?」
『昔のセルロイド眼鏡の工場には、天井に板が付いていなかったんです。
それは火柱が吹きあがったときに少しでも、
炎が下方向に逆流することを防ぐための工夫でした』

う〜む、昔のセルロイド眼鏡の工場って、
ノーロープ電流地雷監獄リング時限爆弾デスマッチのような施設だったんですね。
*「しゃれになってないよ…」
『昔のセルロイド眼鏡の工場は、かけなければいけない保険金が他の素材の工場の3倍でした。
それで、セルフレームの素材が純セルロイドからアセテートに代わると同時に
保険金の割合も、元に戻りましたからね』

*「セルロイドと比べて、アセテート素材はすべての点で優れているの?」
それがですね… 実を言いますと、アセテート素材よりもセルロイド素材の方が、
素材にしっとり感があり、もちもちしてそれでいてしつこくないぷりぷり感があって、
わかる人にはわかる高級感があるんですよね。
*「なんかぜんぜん、高級感の感じ取れない説明なんだけど。
ここまでヘタクソな説明のしかたははじめてだよ」

当ブログでは、他さんにもあるような説明の仕方はいたしません。
できうる限り、体感用語を使用したご説明を、つつがなくいたしていく所存ですので、どうかひとつ。
*「どうもビジネス本に書いてあったことを、変な方向に解釈しているらしい……」

    ************

思うに、最近は昔の眼鏡のリバイバルブームということで、
純セルロイドを使用したメガネが復権してきていたりするのですが、
そうした純セル眼鏡を扱っているお店で……
*「純セルロイドのフレームのフィッティングをしようとヤスリで削ったりして、
万一静電気で着火しちゃったら……」
純セルロイドの眼鏡をわざわざおこうというようなお店はオシャレ系のメガネのお店ですので、
そのオシャレ系のお店の加工場の中で火柱が噴くことになりますね…
*「大変じゃないそれ! いままででそういう事故はなかったの?」

いいえ、一件もありませんよ。だってオシャレ系のお店で純セルロイドのフレームを置いているお店で、
セルフレームを削ったりしてまで細かくフィッティングするお店
なんて業界に一件もありませんから。
*「ほんとうに一件もないの!?」

そうですね… もしちゃんとしたセルフレームのフィッティングをするお店であれば、
「このセルロイドは削ると危険ですので、
腕の根本を削ったりして大きく腕を広げたりする極端なフィッティングはできません。
ですので、純セルロイドのフレームをお選びになるときは、
ある程度お顔の大きさと合ったものをお選びください」
と言うか、最初から純セルロイドのフレームだけは置かないようにするか、どちらかになりますね。

*「とにかく、セルロイドという素材は危険があるから、
アイトピアではアセテート素材を使ったセルフレームだけを置いているんだよね」
はいそうです。実のところ、アセテート素材にもピンからキリまで質の違いがありまして、
アイトピアのイチオシのセルフレーム(アセテートフレーム)では、
イタリアのマツケリー社のマガズィーノ(倉庫)から、
福井県の蔵(倉庫)に直送されて長年乾燥させた最上級のものだけを、
在庫確認した上で別作注文を出し、福井の工場の巨大な機械兵器による加工と、
職人さんの手作業… つまりハンドメイドの仕上げで完成したものを、
コストを度外視した価格で品揃えするようにしていますので。
というわけですので、別にセルロイド素材を使わなくても、
乾燥して水分を昇華させた、油分(ゆぶん)をふんだんに含ませた乾燥アセテートの
油脂成分特有の甘みと、芳醇にして豊かなる弾力性に富んだ、
すばらしき天然素材のハーモニーを存分に味わうことができ……

*「岡本さんはメガネ屋さんじゃなくて、ケーキ屋さんになったほうが良かったかもね。
おいしいケーキを作れるかどうかは別として」

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