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アイトピアオリジナルブランド、
マガズィーノngk
当店アイトピアのオリジナルセルフレーム、
Magazzino ngk(マガズィーノ エヌジーケー)の、
ブランドについてのご紹介です。
*「なんだか、‘まがたま’のような、語感のネーミングだね。
え? それも意識してつけたって? ほんとかな…」

‘マグノリア’でも、‘マグナーニ’でも‘マグナムドライ’でもありません。
イタリア語で“マガズィーノ”とは、『倉庫』とか、『』という意味となっています。
厳密にはイタリアには『蔵』というモノはないようですが…
*「でもイタリアのセル生地会社の倉庫だけでなく、福井県のセル生地を収納しておく蔵の中でも、
この眼鏡のセル生地は眠っていたんだよね」

イタリアのセル生地会社、『マツケリー社』の倉庫から、
はるばる輸送されてきた特上クラスのセル生地を、
知人の福井の工場の蔵で寝かせて乾燥させること数年。
*「この生地の、『寝かせ』をするかしないかで、仕上がりがずいぶんと変わってくるらしいね」

これによって余分な水分が抜けてセル生地の締まりがよくなり、
より経年変化に強くしっとりとした風合いの生地へと生まれ変わるのですが、
そんな最上級のセル生地、乾燥アセテートを贅沢に使用したフレームのブランドがこの、
アイトピア・オリジナルフレームブランドなのです。
*「セル生地の善し悪しは、直にセルフレームを触っているうちに、だんだんと分かるようになっていくものなのだとか」

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『Magazzino ngk』。ブランドの銘を考える作業もまた、商品開発の醍醐味のひとつです。

このブランド、その名前を決める段階で激しく悩みました。
なにしろネーミングとは、その名付けかたのセンスによって、
商品の魅力が一息に伝わるか、まったく伝わらないかというという天下分け目の一戦なのです。
*「セル生地の品質は専門家にしか、そうかんたんには理解できないモノだから、
それをいかにネーミングに乗っけたメッセージとしてお客さんに伝えられるかが勝負ってわけか」

しかしこのオリジナルセルフレーム、なんとも表情豊かな、華やぎに満ちた顔つきとなりました。
この眼鏡を身につけた人の顔もまた、これまで以上に明るく生まれ変わらせてくれることでしょう。
*「セルフレームって、机に置いたときは一見派手に見えても、
実際にかけてみると案外ふつうにまとまっちゃうんだよね。
そのへんはよく意識して確かめてみないとね」

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お洒落なイタリアの伊達男も驚きの発色。これぞメイドインマツケリーの生地の風合い。

わたくし、この眼鏡フレームのブランド名を考えるため、わざわざ「イタリア語辞典(和伊・伊和辞典)」を、
近くの旭屋書店さんで買い、万全の準備を固めました。
*「岡本さんは大学では、ドイツ語を取ってたもんだから、イタリア語は全然無理解だったし」

旭屋書店本店。
当店アイトピアの並び、御堂筋沿いの好立地にあり、
大阪のキタでも紀伊国屋書店・ジュンク堂書店と並んで多くの書籍をそろえる由緒正しき書店。
その来歴ははるか古く、その建物のたたずまいからは、古き良き時代の息吹を感じさせる…
*「さいきんビジネス書とかファッション雑誌とかを研究して、PR文の書き方を練習中だからって、
自分の店の商品のPRの最中に他の会社のPRを始めちゃうのはどうかと思うな…」

おっと、失礼。ついお話が脱線してしまいました。
とにかくイタリア語辞典をパラパラとめくってみて私は、このブランドの名としてふさわしい語句を片っ端から探して回ったのです。

その結果、『お客様、このセルフレームのブランド名は“マガズィーノ”といいまして、
マガズィーノというのはイタリア語で倉庫という意味なんですよ。その名の通り、
イタリアのマツケリー社という会社から福井の蔵に輸送されてきた生地を寝かせて作られた特別製のセルフレームですから、
とにかく発色が他にない綺麗さで、品質も最高クラスなんですよ』
というふうなご説明につなげるという実利性をとって、
マガズィーノngkというブランドネームが決まったのです。
*「ちなみに、“ngk”というのは、日本眼鏡技術研究会のことを指しているんだよね」

そうです。日本でも指折りの真面目な眼鏡の研究機関にして任意団体、
当店アイトピアの岡本隆博が世話人代表を務める日本眼鏡技術研究会を示すアルファベットとして、
エヌジーケー
と末尾につけられているのです。
*「あと、このセルフレームは、福井県の知人の工場、
顔の見える生きた人の手を通じてハンドメイドフィニッシュで仕上げられているから、
どことなく手作りの暖かみを感じさせるんだよね」

はいそうです。巨大セル生地削りだし機械によって切削された眼鏡のセルの部品のそれぞれのパーツを、
全長2〜3メートルにも及ぼうかというタル型の磨き機械装置によって、
グルングルンと何日間も回転させて研磨させ、ピカピカになって出てきたところを、
職人さん達の手によって組み立てられて仕上げの修正が行われ、製品として送り出されてくる。
そんな手作りの風情をいまに残し、伝える高級品がこの、“マガズィーノngk”だとも言えますね。
*「機械の手をいっさい借りずに、ぜんぶハンドメイドで作ったらどうなるのかな?」

その場合、メガネ一本で5〜6万円は最低してしまうでしょうね。
でもこのオリジナルフレームの場合、クオリティはオールハンドメイドとそう変わらないと思うのですが。
なにしろ機械が最新の、一級品ばかりを用いた設備が整えられていますし。
というわけで、アイトピアオリジナルの、セルフレームブランドのご説明を終わります。

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