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オリジナルフレーム日記(バックナンバー)


2009/12/26


シンメトリーというメガネ



こんにちは、
メガネのアイトピアの岡本真行です。




今回は、

2008年の12月ごろにリリースされました
オリジナル企画のウスカルフレーム、
シンメトリー
の苦労話をばさせていただきましたれば、
幸甚のいたりにございます。

こうじんのいたり…

いったい
いつの時代の言葉なのかっ




強度近視用メガネフレーム、
ウスカルメガネシリーズの
シンメトリーです。


それはともかくとして、
あ、あれは何だーっ!!?


なにやらあちらのほうから、
謎のメガネの大名行列が見えてきたぞーっ!!




お、おなじだ…
ぜんぶ同じカタチだーっ!


し、し、しかも…
しかも
ぜんぶ同じ色だー!!!!!
(つやなしのコゲ茶色です)




でもよく見ると、

これらのメガネは、
微妙になにかが違うような気がするっ!



何が違うというんだーっ!!?




わ、わかったぞーっ!

一番前のメガネと、
一番後ろのメガネを、
並べてみたら…… っ



サ、サイズだっ!
サイズが違うんだーっ!


で、でも待て!!
レンズのカタチはまるでいっしょだッ!
どうなっているっ!?
我々は
悪夢でも見せられているのかーっ!!!?




レンズのカタチは、
サイズもなにもかもいっしょ!


というわけで、
レンズとレンズの間の幅…

鼻部分のブリッジと呼ばれる棒のパーツが、
いろんな長さのパターンで作ったのが、
このシンメトリーというモデル名のメガネなんですね。




このシンメトリー、
色バリエーションは、
けっこうたくさんありますが……


最大の特徴はレンズサイズ!
なんと世界最小クラスの、
横の
レンズ径36ミリを実現!


ここまで小さなレンズ径であれば、
最高にウスくてカルいメガネ、
最高ウスカルメガネを造ることができるでしょう。




つやなしのバーガンディー
なんて、
けっこうオシャレな感じがして
いいかもしれません。




バーガンディーとは、

赤色
と 朱色 の、
中間の色の
スカーレット
という色を、
にぶーくした色ですね。


ややこしい作り方の色であります。




近くで見ると、
ちょっとフレンチテイストの、
おしゃまな感じがするフレームです。




フォックスシルエットの、
高感度なフレームライン。


0912262gvheurhuidrthdty.jpg



〜2008年の夏ごろ〜


父「おいマサユキー
  今年はわしの還暦やから、
  
とっておきのメガネをリリースしたいんやー



私「還暦とメガネのリリースは、
  
なんの関係もないと思うんだけど」




父「そんな夢も希望もないこと言うなー!
  ともかく、わしが考えたとっておきの
  アイデアを言うぞ!」


私「ああ、前に一回聞いたよ。
  鼻部分のブリッジを
  いくつかサイズを用意して、
  どんな顔のサイズの人が来ても、
  対応できるようにするってやつでしょ」




父「そうや!
  そのメガネのデザイン、
  ちゃんと書いておいてくれてるんやろな」


私「うん、書いてみたよ。こんなの」




父「よーしよし、
  
誰にでも似合うタル型のレンズ型と、
  横に腕を伸ばすための
  
スキマの開いた腕のパーツや!
  これでカンペキやー」


私「タル型なら、
  こういうバランスがキレイだろうね。
  で、何種類くらいの
  サイズで展開するの?」




父「鼻幅サイズで、
  22ミリ、24ミリ、26ミリ、
  28ミリ、30ミリ、32ミリ、
  それに特別に大きめの、
  34ミリと36ミリを用意して、
  
合計8サイズ展開やーっ」


私「げえぇーっ!
  8種類も同じレンズ型で、
  作るってのかーっ!!?」




父「そうや!
  還暦祝いに、
  デカいのかましたるんや!
  モデル名は
シンメトリーやーっ!」


私「てっきり3サイズくらいかと思ってたのに…」


父「レンズ径は、世界最小クラスの36ミリや!」


私(ま、まずい… タル型で
  
こんな極端なサイジングのメガネを
  製品化されたら、
  
売れ残りの山が出て、
  一家が路頭に迷ってしまう… っ)





私「あのね、小さめならタル型でもいいけど、
  大きめになるとタル型ではオススメできないよ。
  シンプル系ならまだしも、
  デザイン系だとよけいにタルはオススメできない」


父「わしはタルが好きなんやけどなー」


私「相当な大きめサイズも作るという今回なら、
  こんなふうにすればまだマシだね」


父「なにが違うんや?」




私「フォックス型(やや上がり目気味)にしたから、
  ちょっとフレンチメガネ風味になる。
  ブリッジサイズが長くなって、
  かなり特殊なデザインになっても、
  
フランスのオシャレな鼻眼鏡みたいな
  イメージに近くなるから、
  まだ売れるだろうねー」


父「よっしゃ!
  ほなこれでいくか」




私「ただね…
  相当大きいサイズになると、
  これでもややムズかしいデザインに…
  というか、
レンズ径36ミリってのは、
  小さめの顔用だけにしたほうがいいよ」


父「そんなハンパなことゆうてどうする!?
  せっかく世界でも類を見ない、
  
8サイズラインナップでいくんやぞ!」


私「とにかく、
  相当大きいサイズに関してだけ、」
  ちょっとだけ
レンズサイズをアップして、
  レンズ型も縦長の四角形っぽい雰囲気
  にしたほうが、
  バランスがとれると思うよ」




父「あかんあかん!
  ぜんぶのサイズで、
  同じレンズ型やから価値があるんやー!
  名前もシンメトリーで統一できんやろがーっ!!」


私「どうもよくわからんこだわりだ…(汗)」




私「それからできれば、
  特に小さいサイズは
  
子供さんもかけられるんだから、
  小さいめのサイズだけはタル型ベースにして、
  中くらいのサイズをフォックス型にして、
  大きいサイズを角張らせたら、
  いいんじゃないかなー」


父「いかん!
  いかんのじゃー!
  ぜんぶ同じ型でないと、
  わしの還暦祝いが
  
キレイにまとまらんのじゃー!」


私「なんですかそれー!!!? 〔驚愕〕」


父「さあ選べ!
  
ぜんぶタルでいくか、
  
ぜんぶフォックスでいくか、
  
ぜんぶ縦長四角形でいくかーっ!」




私「いちばんマシなのは、
  ぜんぶフォックスです……(ガクガク)」


父「わはははは!
  これでメガネ界の歴史に、
  シンメトリーが刻みこまれたー!!」




私「せ、せめて色は…
  シンプル系にして、
  色数を減らしていこうよ…
  グレー・うす茶の2色展開でいいからさ」


父「大きいサイズは男しかかけんから、
  2色でいいわな。
  でも女の人はぜったい、
  
ピンクとワインは必要やから、
  4色は必要や!」


私「い、いや、じっくり用心深く、
  すこしづついろんなモデルを
  細かくリリースしていこうよ……」


父「オリジナルフレームの決定権は、
  
最終的にはわしにあるんやー!!!」


私「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ−!!」



(終)









2009/12/26


するどいメガネの似合うひと



こんにちは、
メガネのアイトピアの岡本真行です。


0911231ygfuyagwyfa.jpg


実はきのうの夜、
デューク更家さんの
ウォーキング教室に行って来た
んですよ。




このデュークさんのウォーキング教室は、
6回コースで¥25000ほどなので、
わりと良心的ですねー
(1回あたり¥4100ほど… っ)


クリスマスだというのに、
生徒さんは多かったですね。
50人はいたでしょうか。


クリスマスということで、
なぜか
20万円のシャンパンが何本も開けられ、
とってもおいしい、
メンチカツとコロッケ
受講者全員に振る舞われました……
(タダでこれだけサービスするイベントがあるとは… っ)


ま、まさか、
これは
クチコミを引き起こすために、
されている戦略だというのか… っ!?

広告費っ!
広告費として計上できる興業サービスっ!!?


だ、だとしたら、
まんまと乗せられているぜーっ!!!
(ホームページで書いちゃった♪)




もちろんデュークさん本人が
いらっしゃいましたですよ。


20万円のクジャクみたいな配色のビカビカのセーター!


黄緑カーキの艶光る光沢つきのピタピタジーンズ!


ダーク青紫の柄つきニット帽子!


ミンクの毛皮っぽいマフラー



そして何百万もするという、
装飾品の数々… っ!!!


全身でいったい、
いくらかかっているんだーっ!!?




どうもデュークさんは、
日本の伝統工芸を応援するために、
あえてことさら工芸品に
お金を出したいと思っておられるよう。


ビジネスで成功した人にときどき、
そういう考え方の人がおられます。




それにしても特筆すべきは
やっぱりメガネ!!


前から見たら、
こんなデザインのをかけておられもうした。




こんなデザイン……


ま、まるで、
ラブレスのナイフのようなデザインだーっ!




ラブレスのナイフ


そういうキケンなデザインのファッションを好むということは、
性格もキケンな人なのかー!!?

というと、かならずしもそうではなく……




まあ、生まれつき、
ゴルチェやクロムハーツのような、
いかついデザインのファッションが似合うタイプの人
というのがおりまして、
そのタイプの肉体で生まれていれば、



センスがよくなればなるほど、
格好がいかつくなっていきがちでありもうす。

人格はあまり関係ないのでありまする。




この私、岡本真行などは、
いかついファッションが似合う肉体のタイプでは、
生まれつきないのでありまする。

さすれば、そうしたいかついファッションに、
センスの引力で引かれていくことも、
まあーあまりないのでありまするのう ほっほっほ。


それで、
いかつい服やメガネの似合うタイプ
の顔した人ですが、
そういうタイプの人はなぜか、
若いときに目がわるくなることが、
かなり少ないタイプなため、


まじめなメガネ屋で、
こういうデザインのメガネを造っても、
やや売れ行きの
回転が低くなる傾向があります。


0911231ygfuyagwyfa.jpg



〜アイトピア店内にて〜


私「どうだろ、
  そろそろうちの店も、
  ちょっとするどくていかついデザインの
  メガネをオリジナル展開で作って、
  品揃えしてみたら?」


父「わしはあんまり好かんのだがなー」


私「この前、そういうメガネを
  うちに探しに来て、
  なおかつ
うちの技術でないと対応できない人が、
  お客さんとして来られたでしょ。」


父「ウグッ、た、たしかに……」


私「フッフフ、
いい薬だったな…〔ボソ〕」


父「なんか言ったか?」




私「いや別に…
  でも眼鏡屋も多様化の時代だし、
  そろそろうちでも品揃えするべきだよ。
  うーんといかついやつをね。
  たとえばこーんなカタチのを」


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …


父「ぐわあぁぁー!
  なんやこの
えげつないメガネはー!!」


私「うむむ、
  これはいくらなんでも刺激が強すぎたか…〔ボソ〕」




父「ヌググ…
  オリジナル展開するには、
  あるいていど数をつくらんといかんのやぞー
  ちゃんと売れると思うか?」


私「うーん、一年に5本くらいは
  その手のメガネも売れるんじゃないかな」


父「わ、わしはいやなんじゃ〜!
  そうゆう
いかついのを作ってもうたら、
  店内が在庫の山になってまうかもしれん!
  お前のデザインセンスは
まるで信用できんからな!」


私「はいはい。それじゃあね、
  まず最初に、
そこそこいかついやつ
  作ってみましょうよ」




さて、これからどうなる!!?




(終)









2009/12/25


オリジナルの産みの苦労とは



こんにちは、
メガネのアイトピアの岡本真行です。




当店アイトピアのオリジナルメガネフレーム製作で、
とくに力を入れていますのが、

ウスカルサイズのメガネフレームです。




レンズ部分が小さくなるよう設計した、
ウスカルサイズのメガネフレームです。



つぎあたり、
このようなシェイプの、
横に長いスマートなウスカルメガネフレームを、
リリースしたいのですが……





父「おいマサユキ、
  次はどんなウスカルオリジナルフレームを、
  リリースしていくといいかのう?」


私「いやーよく聞いてくれたね。
  ぜひ作ってみたいウスカルフレームがあって、
  こんなスタイルのやつ。
  よく売れると思うよー」




父「こんなフツウの形を作っても、
  売れるわけないやろ。」


私「そ、そんなことないって!」




父「どう考えてもアカンがな。
  火を見るより明らかやー」


私「それがだね、
  この前に、ためしに作ってみた、
  ウスカルのセルフレームの
  スクエアフレームだったんだけど…」




父「売れへんかったやろ」


私「それがよく売れててねー。
  スクエアのウスカルセルフレームを、
  6本だけアイトピアで品揃えしたんだけど、
  1ヶ月の間に、3本も売れちゃった」
  (12月25日現在)


父「な、なんやとー!?」




父「で、でもな…
  でもこのカタチはアカンのや。
  よう見てみい。
  レンズまわりのフチ(リム)が、
  薄すぎるやろ?」


私「はあ、それが?」




父「もっとゴツい設計にせんと、
  丈夫さが落ちてしまうんや!
  今度からこんなん作るなー!!」


私「そ、そんな゛ー!!!!?」




ここまでゴツいと、
マニアックな趣味の人にしか、
かけられません……


父「あと、レンズの上下の幅を、
  もっと広くせんと、
  誰でもかけられるフレームにはならんのや!」


私「そんなことないと思うんだけど…」


父「わしのデザインした、ウスカルフレーム第一号、
  ウスカリズムを見てみい!
  これぞホンモノのデザインや!!」


私「私としては、
  もうちょっとシャープなカタチにしても、
  誰にでもかけられるメガネフレームになると思うんだけどね。
  直線のラインを増やして、
  スマートな若いイメージを強化してさ」


父「どうしようもないのう!
  わしのデザインセンスが理解できんとはー!」


〔終〕









2009/12/25


アイトピアとスクエアフレーム



こんにちは、
メガネのアイトピアの岡本真行です。




さいきん我々が企画・設計したモデルに、
オリジナルフレーム、『ASON(アソン)』
というのがあります。

アソン



こんな図のようなデザインでした。
レンズ一枚の横幅は40ミリ。
かなり丸メガネの中でも、小さめのレンズ径です。





父「うまく丸メガネの『ASON(アソン)』ができたのうフォフォフォ。
  これで当分は、
  丸メガネでは困らんのう」


私「まあ、さらに丸メガネを造るとすれば、
  レンズ一枚の横幅が38ミリという、
  
極小の丸メガネを造ってみてもいいと思うよ。」


父「そんなん作って、売れるんか?」


私「いけると思うけどね〜。
  それで、そのとき大事なのは
腕パーツだね。
  シンプルにして角張った、
  
抜き身の板材みたいな質感のにして、
  シャープなラインを形づくれば…」


父「そんなパーツは
工場に在庫してないから、
  えらい制作費がかさんでしまうで。」




私「うっ!
  ま、まあそれなら、
  今度はスクエアを作ってみても
  いいと思うよ。
  四角形のカッコイイやつ。」


父「お前は四角形が好きやのう……」




私「そりゃ市場は四角形を求めてると思うよ。
  売れやすいメガネをリリースしたほうがいいでしょ」


父「なんか上下のレンズ幅がせまくて、
  わしゃ苦手やのう。
  お客さんが文句いってきたりするんとちゃうか?」




私「そりゃ、よっぽど
変な性格の人でないかぎり、
  『四角形のメガネをあえて選んだが見えにくいぞ!』
  なんて、文句は言わないと思うんだけどね」


父「わしやったら文句言うぞ。
  見えにくいがな。」


ひゅうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜
(冷たい風)



〔終〕









2009/12/25


デリアとガイウス



こんにちは、
メガネのアイトピアの岡本真行です。


090706ohesighiorghio.jpg


当店でもすこしづつ、
オリジナルフレームが増えてきました。




ここはひとつ、
そんなオリジナルフレームを企画するときの、
ちょっとした苦労話を、
書かせていただきたいと思います。





半年ほど前のある日、
アイトピアの店長である父親が、
私にこう言いました。




父「おいマサユキ!
  こんなオリジナルフレームを出したら、
  よく売れるに違いないぞ!」




私「え? どんなデザインのフレーム?」




父「こんなデザインのフレームや!
  横にニョキッと
棒を伸ばすんや。
  こうすれば、
  大きめの顔の人でもうまくかけられるでー!」


私「なんすかそれ…(汗)」




父「わからんのか!
  強度近視の人向けのメガネの、
  ウスカルメガネフレームのことや!
  メガネのレンズ部分を小さめに作ったら、
  顔の小さめの人しか、
  バランスよくかけられへんメガネになりがちやろ」


私「だからって、
  発想が安易すぎる気がするのですが…(あぜん)」




私「そういうふうに、
  棒を横に伸ばすという発想にすると、
  かなり変わったデザインになるから、
  ふつうのメガネを探してる人は、
  かけにくいメガネになる可能性もあるよ」


父「そんなことあらへんわー!!」




私「それなら、こういうデザインのメガネを、
  先に作るべきだと思う。
  このデザインでも横にのばせるでしょ。
  ヨーロッパ的なカッティングで、
  四角形のレンズシェイプなら、
  スマートにどこにでもかけていきやすいよ」


父「そういう形にしたら、
  レンズの上下幅がせまくなって、
  見えにくいメガネになってしまうで」




ヨーロッパ的なカッティング


私「そ、そんなことないって。
  ちゃんとデザインすれば、
  男性にウケるシャープな形に……」


父「女性にはウケへんかもしれんで。
  そんなんアカンわ、却下〜」




私「うぐぐ…
  どうしても横にニョキッと伸ばすデザインにするなら、
  こういうデザインシェイプにして仕上げれば、
  なんとか普通の人もかけられるような
  デザインになると思うね」


父「うーむ、まあええかー」




こういうデザインシェイプなら…


私「それでね、
  色合いを決めるとき大事なのが、
  『ミステリアス』か、『サイレントノーブル』
  っていうイメージを表した色を選んだほうがいいわけだよ。
  このモデルは、
  腕がサイドの上部分から伸びてるっていうデザインだから、
  その特性上でいくと、
  ‘柔らかくなごやか’とか‘ふわっと癒(いや)し系’
  というイメージの色とは、
  相性がすごく難しいから」


父「なにゆうてんのかようわからんけど、
  色選びはお前にまかしとくわ」


私「では色は、“つやありスミレ色
”、
  “つやあり濃いアメジスト紫
”、“つやなしチョコブラウン”、
  “つやなしブラック
”あたりでいきますか」




父「もっとオーソドックスに行ったらどうや?
  ‘つやなしピンク
’、‘つやなしコゲ茶’、
  ‘つやなし赤
’、‘つやなし青色’とかのう」


私「ダメっす…
  ‘つやなしコゲ茶
’も、
  ‘つやなしチョコブラウン’にしとかないと、
  このモデルの場合は
売れにくくなると思うっす。」


父「ほんまお前は、
 わけわからんことばっかり言うのぉー」







という過程を経て生み出されたのが、
我々ウスカル会のオリジナル、

デリアでした。

大きいほうのサイズとして、
ガイウスも製作しました。


はたして一般の人にかけられる、
バランスよいデザインに落としこむことが
できたのでしょうか。




デリアです。
顔のかなり小さな人向けです。




ガイウスです。
顔の大きさは、
ふつうの大きさの人から、
ちょっと大きめな人向けです。




〜後日〜


父「ガイウスとデリアはけっこううまくできたな。
  やっぱしわしのアイデアはうまくいくのぉ〜フォフォフォ」


私「シンプルなメガネを探してくるお客さんは、
  ちょっと
とまどったりしてるみたいだけど…」


父「このメガネのデザインの機能的なすばらしさを、
  わかってくれる人だけがかけてくれたらええんや」


私「そ、そうだね。」




私「横のサイド部分のパーツを、
  ニョキッと伸ばすというアイデアなら、
  こういうデザインにしてもいいと思うよ。」


父「なんや? 下からニョキッと伸ばすんか〜??」


私「上からニョキッと伸ばすと、
  意思が強そーうな人に見えがちだけど、
  下から伸ばせば、
  そんなに強そうには見えないから、
  女性にウケるような、
  
優しげなテイストに仕上がると思うよ。」




これをベースにして、
もうすこし太いところと細いところの
メリハリを変化させれば…… っ


父「なんか中途半端やがな。
  横へのパーツの伸び具合がやわすぎるわ。
  あかんあかん。
  どうせやるなら、ドカンといかんと
  誰にもわかってもらわれへん」


私「……。えーとね、
  こういう控えめなデザインにすれば、
  色合いは
‘つやなしミルキーホワイト’とか、
  
‘つやありの明るいルージュレッドとかの、
  
優しくなごやかな色が使えるわけ。
  モデル名は
『メルティング』ってつけて、
  小さめのサイズのウスカルメガネフレームにすれば…」





ミルキーホワイトの色彩。
微妙な配色ですが、
うまく出せればいいメガネになりそうです。




ルージュレッド。
このあたりの色を再現できれば、
女性にウケるメガネになりそう。



父「却下〜」


私「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ!!!!?」


〔終〕

メガネのブランド
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