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イスの選び方
(2006.12.18)
もしよろしければ、聞いていただきたいのです。
*「いったいなに?」

私はついに、世の中の真実に気づいてしまったのです。
*「なにかと思えば、しょっぱなから……
『E.その他の日常談義』のコーナーがはじまって、すぐに言うことがそれなのか…」

この世の無常と、冷厳なる摂理を知るには、
たったこれだけのことを知ればよいのです。
“人生の選択は、足元を見て決めましょう”
*「ああ、このサイトを読むことを選択してしまった自分が憎い…
どうしてこんな不真面目きわまりない文章に目に留めてしまうのだろう…」

    ************

当店アイトピアの一階の、カウンター付近には、2つのイスがあります。
ひとつはオシャレな意匠の、クリーム色の足のベージュの革張りのもの。
もうひとつは、標準的な黒い事務用の丸イスです。

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キャスター付きのイスは便利ですが……(画像をクリック)

200612116.jpg

足部分の広いイスのほうが、デスクワークには向きますね。(画像をクリック)

ずいぶん前から当店にあったのが、黒いほうの丸イスですが、
私がさいきん選んできたのが、オシャレなほうのイスでした。

オシャレなほうのイスは、私が某家具のお店に行って、
デスクワーク用の便利なイスということで選んで職場に持って帰ったものだったのですが、
そのイスには足に、4つのキャスターが付いていました。

こういうふうにイスに、キャスターが付いているととても便利なのです。
どういうふうに便利だか、おわかりになりますか?
*「ああ、そりゃ便利でしょう。イスから立ち上がって、イスの場所を移動させたいときでも、
キャスターが足に付いていれば、すぐにイスの位置を移動させることができるからね」

それも一理ありますが、キャスター付きのイスの便利さはそれだけではありません。
椅子に座ったままで、床を蹴って人間カーリングを楽しむことができるのです。
カウンターからパソコンデスクまで移動するのに、
わざわざ立ち上がって歩いていくだなんて面倒くさい。
そのまま地を蹴ってジャンプ!
あっという間にらくらくとテレポートが完了です。
*「きみ、将来きっとメタボリック・シンドロームで内蔵脂肪が増えて、
更年期障害で苦しむタイプだよ…」

そして今日、2006年12月11日の早朝、不意にその事件は起こりました。
朝10:00に私が出勤すると、すでにお店に来ていた父親が私に言いました。
「おまえが買ってきたあの新しいイス、デスクワークにはちょっと向かへんみたいやな〜」

なんと、父は早朝からのパソコン作業中、キャスターでテレポートをこころみたところイスがバランスを崩して、
あやうくイスに座ったままで倒れそうになったというのです!
*「親子そろって、“移動するのに立つのも面倒くさい派”だったわけだね。
家族みんなでテレポートしてお店の一階でカーリング大会でも開くといいよ。ハア…(ため息)」

そこで私は悟りました。
『私は見た目だけでイスを選んでいた。しかし見た目だけでなく、
こうした場合の安定性も考えた上で、今後はイス選びをしなければいけない』

*「見た目重視で選んだって、イスはイスでしょ。持ち主の使い方次第だと思うんだけどなぁ」
ここでいう“イスの機能性”とは、つまるところひとつです。
〜地を蹴ってもっともテレポートしやすい構造のイスとは、いったいどういったものなのか〜
これって、なにかと似ていませんか?

*「知らないよ。バカバカしい」
そう、今日に体感したこの、世の中の真理はイス選びだけでなく、
メガネ選びをするときにも大きく関わってくるものなのです。
見た目だけでなく、機能性をもよく見て… しかし本当の機能性とは、
実際に使ってみなければ気づきを得ることはできない。
つねづね、生活に関わる道具は自分で、一生懸命に使って経験を積むことでこそ、
ちゃんとしたモノ選びができるようになるということですね。
すなわち、「学びて思わざれば則ち罔(くら)し。思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」と云われる、論語の一節による…

*「だた単に、テレポートをやめればそれですむ話だと思うのだが……」

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